キャンパスレポート

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第3回公開講座 知の共創「土は世界を救えるか」を開催しました。

公開講座

 10月20日(土),講師に京都大学名誉教授の荒木茂さんを迎え,「土は世界を救えるか?」と題して第3回公開講座を行いました。
   2050年の世界人口は95.5億人にのぼり,その人口の4分の1を担うのはアフリカ人だと言います。アフリカは現在,耕地拡大と森林・生物多様性保全の狭間におり,今後どのような施策を取っていくのかが地球の未来を担う上で重大なカギとなってきます。
 30年間アフリカの地域研究にご尽力してこられた荒木さんは,
(1) 森林伐採や潜在可耕地の拡大をできるだけ抑えた,自然に負荷の少ない在来農業を集約的に行っていくこと
(2) 地域の特性に応じた作物の改良・加工方法や販路の仕組みを構築すること
(3) 国際社会は地域住民の直接的なインセンティブになり得ない分野=土壌保全,インフラ構築など,長期的な生態基盤の強化に協力すべきこと
と,カメルーンでのフィールドワークを通じてたどり着いた,「資源・環境的な制約の中に社会・経済をいかに適応させていくか」という課題についてのご自身の見解を述べられ,環境と対話を続けていく農業が「土が世界を救う最短の道」ではないのかというご提案をされました。
 直接触れる機会の少ないアフリカの話でもあり,
「キャッサバ(世界中の熱帯地域で栽培される芋でタピオカとも言われる。)に変えてトウモロコシの栽培は無理なのか?」等,受講生の方々から多くの質問が寄せられ,大変有意義な講座になりました。