キャンパスレポート

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教育研究交流センター公開講座 福山の古墳文化 -「中央と周辺」の視点から-が開催されました

 福山市立大学教育研究交流センター主催による2019年度第4回の公開講座を,10月5日(土) 本学の大講義室において,広島大学名誉教授 古瀬 清秀(ふるせ  きよひで)先生を講師にお迎えして開催しました。
古瀬先生は考古学の研究を中心に,長年にわたり古墳文化の研究の推進に力を入れてこられ,今回の講座のテーマを「福山の古墳文化-「中央と周辺」の視点から-」とされ,福山市内での新たな発見も含め,これまでの古墳の調査状況をもとに,古代における中央(大和朝廷)と吉備や備後の地方勢力との関係性について古墳の年代,形状や材質を通じて解説いただきました。
 「古墳」とは,古代の墳墓の一種であり,位の高い者や権力者の墓として当時の権威を表すものですが,「古墳時代」とは「前方後円墳」が造られた時代で,3世紀半ばから7世紀の最初までとされています。
その間の時代において,どのような古墳(大きさや形状)が,どの地域に数多く造られたか,備後地方においては,4世紀と6世紀に多くの古墳が造られているが,5世紀にはあまり造られていないことを通じて,古墳の分布を日本全国の事例から,国内の勢力争いのみならず,朝鮮半島への備えなど,「古墳=勢力圏」として,その地域の歴史を考えることができる。
 また,古墳の形状も年代を表すとともに,その地域の権力者の変遷とともに武力や資産による力が認められたものなど,帆立貝式や群集墳などの事例を示していただきました。
福山市内では,民間の研究者による神辺町の「御領古墳群」の調査や,昨年,新たに神村町で,「厳島神社古墳」とする大型の古墳が発見されるなど,古墳文化の研究に関心が高まっており,今回の講座では,身近な地域の歴史を深く学ばせていただきました。

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