在学生・教職員の方へ

「第58回中・四国保育学生研究大会」へ参加しました。

しんじてごらん、じぶんのちから -はげましてくれるなかまがいる-


中・四国保育学生研究大会


 12月2日(土)、四国学院大学(善通寺市)で開催された第58回中・四国保育学生研究大会(中・四国保育士養成協議会主催、1300人以上が参加)にて、教育学部保育コース2年生51人(「保育内容(表現A)」履修者)が研究発表を行いました。本学としては開学以来6年連続の参加、前身である福山市立女子短期大学以来の伝統を継承する発表は、学習内容を教材として再構成する構想力と心に染み入る歌唱力が高く評価されました。 本学では、1年次開講科目「運動・身体表現Ⅰ(基礎)」「運動・身体表現Ⅱ(応用)」の中で、発達段階に応じた表現教材を数多く実践的に学び、2年次開講科目「保育内容(表現A)」で子どもの発達との関係を領域横断的に考察しながら総合的な表現指導法を学習します。

 現代社会は便利になるにつれて身体の機能を使わなくても生活でき、身体と運動機能の発達著しい乳幼児期における基本的な生活体験の欠如は、かつて子どもたちが生活や遊びの中で経験したであろう様々な動き(例:水道の蛇口をひねる、ドアノブを回す、雑巾を絞る⇒手首の廻旋、障害物に対応して動く⇒跳び越える、くぐり抜ける等)を十分体験できないまま成長している状況をもたらしているともいえます。今年は子どもたちが直面するこうした現代的課題に取り組みました。 これまでに学習した体の各部位を使う遊び教材(単元「忍者の修行」)を用いて、様々な動きを含みながら子どもたちの運動欲求に応える、そして何より一緒に体を動かしたくなる楽しい体遊び教材を再構成し、遊びながら空間認知と身体感受性、道具操作の巧緻性などが成長していくことを伝えようとしました。そして、自分たちができるようになる過程で気づいた「仲間の力」に着目し、励まし合い・学び合い・喜び合いながら成長できることを織り込み、一連の体遊びを教材化しました。

♪つらいときはいつだって そばにいるから♪
 本学の発表には分散する各会場から続々と見学者が集まり、多くの立ち見を含む観衆(保育学生と先生方)を前に、「悔いを残すことなくこれまでの学習成果を思い切り出し切ろう」という気持ちを胸に、研究発表を行いました。学生たちは表情も豊かにダイナミックに体を動かし、やや狭い舞台ではありましたが、次々と繰り出される「忍者の修行」(体遊び:ニョロくん作り、ストレッチとサーキット、長縄、まりつき、ボールコントロール等)に、会場からは驚きや歓声、さらには「がんばれ!」と応援の声が自然とあがりました。特に力を入れてきた最後の「空より高く」の3部合唱では、美しい歌声が会場を包み込み聞いている人たちと一体化し、学生たち自身の編曲と努力による広がりと深みのあるハーモニーには称賛の拍手が止みませんでした。立ち見で見学する最後列の人まで思いを届けようと学生たちは心を込めて動き、歌い、語りました。終了後も、会場からは鳴りやまない拍手・感嘆の声と共に、「よかったよ、福山市立大学は毎年いい発表をするね」と言ってくださる他大学の先生、「素晴らしいものを見せてもらった、ありがとうございます」とわざわざ伝えに来てくれる方々がおられました。

♪きみのこころよ ひろくなれ うみより ひろく ひろくなれ♪
 発表を見られた他大学の先生方からは、歌唱力の確かさを高く評価されるとともに、「こんなに大人数がまとまって質の高い素晴らしい発表ができるなんて、すごい!」、「保育現場でもすぐ使える教材をうまく表現していて、うちでもやってみたい」「とにかく元気があって気持ちいい、もっと技を見たかった」と、研究内容と表現技術の質の高さ、保育コース2年の連帯感をほめていただきました。参加大学の中には、「福山市立大学の発表だけは見るように」と学生に指示が出るところもあります。他養成校が真似しようと思える教材を研究発表し、「保育学生研究大会」ならではの学びにつながったと思います。 他養成校はこの保育学生研究大会にゼミで年間通じて取り組んだり、部活動で毎日練習して臨んだりしますが、本学は実質的に3学期の授業(週1回)を中心に履修者全員が力を合わせて取り組みます。学内的にきわめて忙しい10・11月、学生たちは密度の濃い話し合いと練習を重ね、一致団結して意識と質の高い研究発表を成し遂げました。本学の学生たちは全員、それぞれの表現で一人一人が最高の輝きを放ち、会場中が有意義な時間・空間を共有できました。

 見学参加した保育コース3年生2名も2年生がベストコンディションで臨めるよう、様々な場面において臨機応変に動いてくれました。昨年研究発表を経験した立場から、そのアドバイスは的確で発表直前まで指導的役割を立派に果たしていました。発表者だけでなく、参加した学生全員の大きな成長を感じることができ、この研究大会への参加が学生にとって大きな教育効果をもたらしているといえます。 今回の研究発表に際しては、同行して下さった古山先生、歌の指導をしてくださった平本先生、本学教職員の方々、警備員さん、物品を気持ちよく貸してくれた男女バレー部、多くの先輩・後輩の支援のおかげで、学生たちは持っている力を存分に発揮することができました。仲間と力を合わせて研究発表をやり遂げた今、学生たちは感謝の気持ち・達成感・充実感でいっぱいです。この貴重な経験を糧に、更なるステップアップを目指し、やがて社会に羽ばたく日に向けて社会人として、保育者としての力量を磨いていってほしいと願っています。

当日の様子

中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
忍者の修行は外でも最後まで余念なく   発表前、みんなで円陣「がんばるぞ!おー!」
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
新聞紙からニョロくんをつくるよ   ニョロくんはサーキットにも使います。跳んで、くぐって。
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
ニョロくんから長縄もできる!止まらないで回し手が替わります。   今度は丸いものを使うよ。毬つきの修行だ、「あんたがたどこさ♪」
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
ボール操作(投げあげキャッチ)に挑戦!   3部合唱「空より高く」、「きみのこころよ つよくなれ♪」
中・四国保育学生研究大会    
発表を終えてやり切った満面の笑顔、輝いています!