Undergraduate and Graduate school
教員紹介
「デザイン」は「ものに意味を与える行為」だといえます。
意味を与えられることによってものは価値を持ちます。また,「デザイン」は「ものごとの全体を分析し把握しながら個々の問題を解決していく行為」だともいえます。意味作用は全体の文脈の中で起こります。都市でいうならば,風土や慣習といった地域性,周辺の景観,居住者の嗜好やライフサイクルなどが考えられます。このような「デザイン」の考えに立って,私たちを取り巻く「都市空間」を研究していす。身体に接するストリート・ファニチャーから建築,街路,都市全体に至るまでのさまざまなスケールにおいて,美しく豊かに暮らすための都市の在り方を考えます。
名前 | 近藤 桂司(こんどう けいし) | 担当授業 |
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職位 | 都市経営学部 都市経営学科 教授 | ||
学位 | 博士(芸術工学) | ||
専門分野 |
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研究シーズ | (2022年度版) |
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良好な景観とは何を指すのか。現代の生活や新たな景観形成と景観保全との兼ね合いはどうあるべきかなど,多様な人々が居住する都市の景観に関わるさまざまな要素をいかに解決し景観形成を行うかを講義する。授業では景観についての概要,国内外の具体的景観形成事例を解説する。さらにさまざまな視点で良好な景観のあり方について解説する。
現実の環境から何を読み取り,それらをどのように扱い,諸条件とどのように折り合いを付けて行くのか。空間のデザインとは空間全体を分析し把握しながら個々の問題を解決していく行為であり,空間や空間を構成するエレメントに意味を与える行為でもある。デザインを仕事とするにはその結果を形にする職能が必要であるが,空間を利用したりデザインを依頼する側にも,空間を理解し,自分の考えを伝達する力が必要となる。
本授業は「計画・デザイン」領域の教員全員によるオムニバス形式で実施し,「都市をデザインする視点」に根ざしながら,領域での研究分野を紹介する。併せて,都市デザインの現場におけるデザイン実務と求められる人材についても紹介する。近藤の担当回ではユニバーサルデザイン,デザインと色(色彩,照明)について解説する。
実社会における知識・技術に触れながら,大学での学習内容を定着・深化させるとともに,学習・研究への動機付けを強めることを目的とする。さらに自己の職業適性を見極め,将来の進路選択といったキャリアデザインについて考えると同時に,コミュニケーション能力や課題発見力など組織に求められる資質の素養を養うため,企業,行政機関等において就業体験を行なう。
地域の個性として何がどのように抽出され,それらをどのように伸長すべく条例に反映されているかを景観計画やその他の条例を分析することによって明らかにする。さらに景観を調査・分析・評価する工学的手法を修得し,住民の合意形成に不可欠な客観性が担保された景観形成基準を考察できることを目標とする。
自然や文化と共生しながら美しく質の高い都市環境を模索し,行政と市民が協力しつつ持続的な都市を再構築する新しい都市の在り方・都市づくりの進め方を主なテーマとして,先進的な取り組みにも触れつつ,工学・環境の視点からみた都市経営の動向と可能性を明らかにする。近藤の担当回では,景観の個性の伸張と同時に使用価値を考慮した施策とその実効性について論じる。