福山市立大学
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キャンパスレポート

Campus Report

福山市職員を対象に,第2回GIS講習会(中級編)「データの種類と地図作成の実際」を開催しました

2017年2月16日

20170216 20170216

 2月16日(木)に福山市・福山市立大学連携事業の一環として都市経営学部 澤田結基准教授によるGIS講習会を開催しました。当日は澤田ゼミの学生3人がスタッフとしてサポートする中で,福山地区消防組合の消防職員を中心に22人の市職員が受講しました。
 澤田准教授から,「GIS(地理情報システム)は,様々な情報を取り込んで分析・地図化できる地図のエクセルみたいなソフトです。無料のソフトもあり,使い方で必要なスキルが変わってきます。今回の研修の目標は,地図の基本的な知識(専門用語)を理解し,GISで使えるデータの種類を理解することです。様々なデータを合わせて地図を作成しましょう。」との説明を受け,研修に入りました。
 まず地図の基本知識として,経度と緯度で位置を特定する測地系(地理座標)や,標高の基準であるジオイド面などが説明されました。聞きなれない専門用語に受講生の顔に戸惑いが広がりましたが,気を取り直して実際にパソコンを使った作業に入りました。最初に,国勢調査の人口や世帯数などのデータから,市内の町ごとの人口別に色分けしたり,人口密度を計算し新たなデータを作る課題に取り組みました。
 後半の演習では,国土地理院の基盤地図情報(数値標高モデル)を使用して,昨年市内で甚大な浸水被害があった山手地区の事例をもとに,マスコミの情報なども活用して浸水した範囲を計算しました。次に,「地図に絶対必要な要素として,方位・縮尺・著作権(引用元)を明記すること,そして人が見やすい地図にすること」とのアドバイスを受け,浸水エリアの地図を作成しました。
 参加者からのアンケートでは,今回の研修は難しかったとの意見もありましたが,災害や防火などに応用できるよう学んでいきたいとの前向きな意見もありました。

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