福山市立大学
本文へ移動

キャンパスレポート

Campus Report

5月13日:6大学エクステンション連続講座『びんご圏域6大学の人気講座紹介!!第2弾』を開催しました。

2017年5月19日

20170513 20170513

 5月13日(土),岡山県笠岡市民会館において,『びんご圏域6大学の人気講座紹介!!第2弾』を開催し,福山大学薬学部長崎信浩教授が「くすりのこと,正しく知って,正しく使おう~薬剤師をうまく利用しよう」,本学都市経営学部上別府隆男教授が「ミャンマーの新政権下の諸改革と高等教育」をご講演されました。
 福山大学薬学部長崎信浩教授からは,薬の歴史として,医学の始祖は古代ギリシャのヒポクラテス,中世では化学技術の発達により薬剤師・薬局の誕生や医薬分業(医師と薬剤師)が確立,日本では江戸時代に漢方医学が著しく発展し,明治時代に西洋医学が導入されたことが紹介されました。
 また,我が国の死因別死亡者割合,国民医療費の増高,そして高齢化により肺炎による死亡が増加している原因が口腔内の雑菌が肺に入ってしまうことである。国民医療費が40兆円を超える中,今後も伸びていく医薬品費の抑制には後発医療品(ジェネリック)が欠かせません。  さらに薬のお話では,処方薬と市販薬の違いや使い方,薬の飲み忘れを防止する方法,かかりつけ薬局やお薬手帳の活用など,身近な薬剤師に気軽に相談することが大事であると説明されました。

 本学都市経営学部の上別府隆男教授からは,まず,ミャンマーの政治情勢としては2011年に軍事政権から民政移管したが,いまだ軍部が中心となって民主化・市場経済化が推進されている現状を説明。続いて,高等教育の歴史を振り返る中で,現在のミャンマーの高等教育の特徴として,高等教育機関はすべて国立であること,原則英語による授業で一方的な講義,暗記・試験重視の成績評価となっていること,また,キャンパスが都市部から離れているため学生・教員も長距離の移動を強いられているなどについて話されました。
 近年,海外企業の進出が急増しており,人材需要の拡大に対応できるよう就業力をつける大学改革が求められている。一方,欧米諸国の経済制裁中も日本は国費留学生奨学金を継続するなど,ミャンマーからの海外留学先はロシア,タイに次いで日本が第3位の状況で,我が国の国際協力・支援の必要性を言及されました。

 なお,今回の講演は,来月(6月)に笠岡ケーブルテレビで放映されます。

このページのトップへ