福山市立大学
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キャンパスレポート

Campus Report

6大学エクステンション連携講座『びんご圏域6大学の人気講座紹介!!第3弾』

2018年6月 5日

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 5月26日(土),府中市文化センターにおいて,『びんご圏域6大学の人気講座紹介!!第3弾』を開催し,福山平成大学福祉健康学部杉本浩章准教授が「地域包括ケア時代の看取り~どこでどう看取り看取られますか~」を,福山職業能力開発短期大学校森田順司能力開発部長が「ロボットの未来を想像してみよう!」を講演されました。

〇福山平成大学・杉本准教授
 「地域包括ケア時代の看取り~どこでどう看取り看取られますか~」
 世界に類を見ない超高齢社会が進展する中で,人口高齢化率(平成29年度版高齢社会白書)では広島県(36.1%)は全国平均(37.3%)とほぼ同じであるが,備後圏域6市2町の状況は,福山市が26.7%,府中市が34.7%,神石高原町が45.4%と地域間格差が大きい。
 国は,こうしたことを背景に,2025年を目途に,高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを最期まで続けることができるよう,地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している。今後は,介護や子育てなど,現代においては一人では解決できないものを,地域や家族の助け合いで支えあう社会=「おたがいさま」の精神に基づく絆が重要になるということについて,講演されました。
 また,「どこで看取られたいか」「最期のときをどこで過ごしたいか」という質問には,会場の多くの人が「やはり自宅」と答えていました。住み慣れた生活の場で,可能な限り安心して自分らしい生活を送ることができるよう,在宅医療を担う医療機関等の役割の充実・強化を図り,多職種(保健医療福祉の専門家,家族や地域)が協働して包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を推進していかなければなりません。
 杉本准教授は,「地域で役割のある高齢者は長生きしていると言える。大学も地域住民の一人として,福山平成大学では年に5回程度認知症カフェ(みゆきよりみちかふぇ)をオープンし交流を図っている。」とPRもされました。

〇福山職業能力開発短期大学校・森田順司部長
「ロボットの未来を想像してみよう!」
 ロボットの歴史に関して,1960年代に,産業用ロボットをアメリカから輸入して国産ロボットの製造を開始し,現在,家庭で使用するお掃除ロボットや,コミュニケーションができるものなど,様々なものが開発されている。
 ロボットの基本的な仕組みは,電気を流すことでモーターが回転し,回転により何かを動かし,コンピュータがその動作を調整するというものである。昨今では,AI(人工知能)により,これまでに積み重ねてきたデータから答えを導き出すこともできるようになってきている。
 ロボットは,日々,進化を続け,様々なものが生産・発売されており,機能の進化は留まることを知らない。モーターは小型化した高性能なものが生まれ,コンピュータは小型化し,処理スピードがアップした高機能なものになっている。データを蓄えるメモリも小型化され,センサーも小型化・高性能化となっている。
 その結果としてロボットは,今までよりコンパクトなものが作れるようになり,高性能になり,より人間に近いものも作ることができるようになってきているということについて,講演されました。
 森田部長は,「ロボットは,これからますます,私たちの生活の中に入り込んでくると思われます。みなさんもこんなロボットがあったら便利だなとか,おもしろいなとか考えてみましょう。ロボットは,間違った使い方をすると恐ろしいという考え方もあります。いずれは,ロボットの取り扱いに関する法律なども出てくるのではないかと思います。ロボットは人間の生活を豊かにするものであって欲しいと思います。」と講演を締めくくられました。


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