Campus Report
2018年11月22日
11月17日(土),講師にMOJIKARA研究所所長の本田蒼風さんを迎え,「文字と生きる 知られざる文字の魅力を紐解く!」と題して第4回公開講座を行いました。
書家でアーティストの本田さんは,文字のチカラ,文字から新しく生み出される価値という意味を含むMOJIKARA(造語)を掲げ,「生命ある文字を生み出す」ことをモットーに,個展や全国各地での書パフォーマンス公演や講演,ワークショップなどを精力的に活動されています。
2010年に実施したワークショップ「里想(りそう)の樹プロジェクト」では,「里=人が集まる中心の場所」をキーワードに限界集落問題を考えるため,住んでいる人のアイデアを簡単な文字に表してもらい,町おこしのための観光マップにつながったと説明されました。
本田さんから,「墨で描いた文字を,はがきからはみ出さないように自由に動かして新たな文字をつくってください。」と説明を受け,参加者の皆さんは流れる墨に悪戦苦闘しながらも幾何学模様の文字が出来上がっていきました。
講座の終盤には,本田さんと参加者による共同制作「異和(写真参照)」に挑戦しました。二本筆で書かれた文字が,巨大な和紙を動かすたびに,墨が予想もしない方向に流れ,どんどん変化していきます。"意図的につくれないからこそおもしろい作品に仕上がる"醍醐味を体感していました。