福山市立大学
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在学生・教職員の方

For The Student And The School Personnel

「第55回中・四国保育学生研究大会」へ参加。発表の様子をDVD上映します。

EVENT 2014年12月 9日

私たちが住んでいる地球の仲間たちについて考えよう!

中・四国保育学生研究大会
素晴らしいハーモニーが会場全体に響き渡りました!

12月6日(土)、四国大学(徳島市)で開催された第55回中・四国保育学生研究大会(中・四国保育士養成協議会主催、約1500人参加)にて、教育学部保育コース2年生(47人)と教育コース(2人)が研究発表を行いました。本学としては昨年に続いて三度目の参加ですが、福山市立女子短期大学以来保育研究の伝統を継承する本学学生たちによる発表は、研究テーマの重要性と素晴らしいハーモニーが相まって見る人の心に響くものとなりました。
本学では、1年次開講科目「運動・身体表現Ⅰ(基礎)」「運動・身体表現Ⅱ(応用)」の中で、発達段階に応じた体あそび・表現あそびを数多く実践的に学び、2年次開講科目「保育内容(表現A)」で保育教材と子どもの発達との関係を領域横断的に考察しながら表現指導法を学習します。これまでの学習の集大成として、今年は子どもたちが地球上の生き物に興味・関心を持ち、様々な地域の生き物たちの特性を身体感覚を働かせながら理解できる教材開発を、授業(「表現A」)で取り組んできました。
科学技術の発達や人間中心の産業・社会構造によって厳しい生息環境の下、懸命に生きる生き物たちを表現教材(リズム、歌、表現あそび)として取り上げる(領域「表現」、「言葉」)ことで、自然や環境への関心を深め(領域「環境」)、ともに生きる仲間としての愛着を持ち(領域「人間関係」)、命あることへの畏敬と感謝の念を育む(領域「健康」)。自分の命だけでなくあらゆるものの命を大切に感じられる心を育む一助となるような領域横断的な教材を、協同的に開発しました。(表現教材の開発と指導法)。
昨年の研究発表において進行役となった「福市 保(ふくいち たもつ)」と「育(いく)」は4歳となり、動物物知り博士の「めがねくん」とともに地球の生き物を身体表現と歌で紹介しく構成です。赤道周辺からゾウ・キリンの親子(「ぞうさん」編曲、以下カッコ内は使用曲)、砂漠地帯ではらくだ(「月の沙漠」)、温帯地域では、全身の協応性を高め、かつ運動量が確保できる運動教材として青虫・クモ・ゴキブリ(「手のひらを太陽に」)と、人間生活に親しみ深い犬とねこ(「いぬのおまわりさん」)、そして寒冷地帯ではアザラシ・ペンギン(「瑠璃色の地球」)を取り上げました。これらの動物たちへのなりきりあそびは「運動・身体表現Ⅱ」授業で既習の事項であり、生き物への興味・関心を刺激するだけでなく、身体各部を使いこなして調整力の発達に寄与し豊かな表現力を育てる教材として再構成しました。そして、私たちは一人ではない、たくさんの仲間に囲まれ共に生きている、という思いを込め「Believe」を2部合唱(一部手話付き)で締めくくりました。子どもたちになじみのある歌を用いて表現することで生き物に対するイメージがわき、思わず一緒に「やってみたい!」と思えるような、感性に働きかける教材を目指して総合的に研究を深めました。

♪みんな、みんな、いきているんだ、ともだちなんだ♪
本学の発表には分散する各会場から続々と見学者が集まり、「間に合ってよかった!」と駆けつける方々も多く、1000人を超える保育学生と先生方は、会場総立ちで一緒に「いぬのおまわりさん体操」や手話を楽しんだり、必死でビデオに記録されたりしていました。何よりも、動物になり切った学生たちの万感の思いがこもる「Believe」の合唱は、その場にいた全ての人を素晴らしいハーモニーで包み込み、会場には涙を禁じ得ない見学者の姿が多く見られました。
本学の研究発表を見た先生方からは、「ESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)の精神にかなった素晴らしい研究発表だった。これからの子どもたちに一番大切なテーマをこれほど見事に扱ったこの教材の意義は大きい。」「子どもたちが親しんでいる歌と日本語の言葉を大切にしながら体で表現しているので、子どもたちはリアリティを持って動物のイメージを感じ取ることができる、間違いない教材だ。」と、研究内容の質の高さをほめていただきました。
他養成校はこの保育学生研究大会にゼミで年間通じて取り組んだり、クラブ活動で毎日練習して臨んだりしますが、本学は実質的に3学期の授業(週1回)を中心に履修者全員が力を合わせて取り組みます。学内的にきわめて忙しい10月11月、学生たちは密度の濃い話し合いと練習を重ね、一致団結して意識と質の高い研究発表を成し遂げました。本学の学生たちは全員、それぞれの表現でそれぞれの輝きを放つ宝石のようで、「福山市立大学の宝箱」が開けられていた15分間、会場中が有意義な時間・空間を共有できました。
見学参加した保育コース3年生4名も2年生がベストコンディションで臨めるよう、荷物・記録等様々な場面において臨機応変に動いてくれました。昨年研究発表を経験した立場から、そのアドバイスは的確で発表直前まで指導的役割を立派に果たしていました。発表者だけでなく、参加した学生全員の大きな成長を感じることができ、この研究大会への参加が学生にとって大きな教育効果をもたらしているといえます。
参加しない1年生も、研究発表をこれまで経験してきた3年生・4年生も「頑張ってください!」と出発前日まで2年生を心から応援し活躍を祈っていました。若い大学ではありますが、他大学に誇れる伝統が形成されていると思います。
今回の研究発表に際しては、多くの先生方、職員の方々、先輩・後輩の支援のおかげで学生たちは持っている力を存分に発揮することができました。仲間と力を合わせて研究発表をやり遂げた今、学生たちは感謝の気持ち・達成感・充実感とともに更なるステップアップを目指しています。この貴重な経験を糧にさらに保育者・教育者としての力量を伸ばしてほしいと願っています。

第55回中・四国保育学生研究大会における福山市立大学の研究発表DVD上映を行います!

日時: 2014年12月9日(火)12:20~12:40 
保育コース学生の楽しい発表をぜひ見に来てください
場所: 中講義室A
対象: 学部に関係なく,学生・教職員の皆さん,どなたでも

当日の様子

中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
ゾウとキリンの仲の良い親子(サバンナ)   月の沙漠を進むラクダたち
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
虫たち「ぼくらはみんないきている!」(クモ、青虫→蝶、ゴキブリ)   「いぬのおまわりさん」体操で会場は総立ち
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
南極のペンギンとアザラシ親子   発表を終えて全員集合、はじける笑顔、みんな頑張りました!
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
いぬのおまわりさん(らくだ)かっこいい!   アザラシ・ペンギンちゃんたち
中・四国保育学生研究大会   中・四国保育学生研究大会
めがねくん、保・育、ピアノの三木さん
めがねに注目(FCU・3期生・市の花ばら)
  虫の世界(ゴキブリ・青虫・クモ)
中・四国保育学生研究大会    
ゾウ・キリンさんグループ    

問い合わせ先

福山市立大学事務局学務課
 住所:〒721-0964 広島県福山市港町二丁目19番1号
 電話番号: (084)999-1113(直通)
 FAX番号: (084)928-1248
 電子メール : gakumu@fcu.ac.jp

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