教育学部

教員紹介/古山 典子

古山 典子 (こやま のりこ)

古山 典子
  • 【職位】
    教育学部 児童教育学科 准教授
  • 【学位】
    博士(学術)
  • 【専門】
    音楽教育
  • (研究テーマ)
    音楽科における教師の価値観の解明及び評価との関係について
  • 地域貢献活動情報
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Message

 音は身の回りに溢れています。無意識に聞いていた音を意識して「聴く」ことで、その音がもつ意味は大きく変化します。そして、音を意識的に聴き、吟味することによって、人と音・音楽とのかかわりは豊かなものになります。 私は音楽の「価値」に関心を寄せています。これは、子どもたちに対するより有意義な音楽教育の在り方を問う研究でもあります。「音楽すること」の意味について、講義を通していろんな視点から考えていきましょう。

担当授業科目

音楽教育特論

  • 音楽教育を取り巻く今日的な課題について知識を獲得する。
  • 西洋音楽史の概要及び各時代の音楽様式について理解する。
  • 今後の音楽教育のあり方に対して多角的な視点から考察を深め,自分の意見を述べることができる。
 音楽教育を取り巻く音楽環境に関する各トピックについて,ディベート形式で議論を行う。議論を通して,今日的な課題について理解を深め,今後の音楽指導のあり方を考察していく。また並行して,近代以降の我が国において受容されてきた西洋音楽の歴史を概観し,各時代に特有の楽曲の特徴を視聴覚教材を通して把握する。西洋音楽を手がかりとして,日本の文化に根付く音楽をはじめとする多様な音楽について関心を深め,人と音楽とのかかわりについて考えを深める。

初等音楽

  • 教師として必要な音楽理論(音名,リズム,拍子,音階,調性,和音等)の知識を確実に獲得する。
  • 音楽指導に求められる基礎的・基本的な音楽表現能力を修得する。
  • 教師として欠くことのできない音楽理論の理解を図りながら,初等教育の場で必要とされる歌唱や鍵盤楽器の演奏技能を初歩から学ぶ。指導者・保育者が音楽指導において行う弾き歌いは,より良い発声を伴っていなければならず,また音の強弱,フレージング,アーティキュレーション等は,子どもたちの音楽表現へ影響を及ぼすものである。これらを踏まえ,基礎的・基本的な段階から,豊かで音楽的な表現を行うための知識と演奏能力の獲得を目指す。

    音楽科指導法

    • 小学校の音楽科教育の意義を踏まえた上で,歌唱・器楽・音楽づくり(創作)・鑑賞の各分野の内容を指導できる知識を身に付ける。
    • 児童の実態,学年段階を踏まえて的確な指導案を作成し,指導を行うことのできる力を獲得する。
     音楽を学ぶこと,教えることの意味をさまざまな角度から問いながら,小学校の音楽科教育の意義と概要,指導内容について学ぶ。授業は,歌唱・器楽・創作・鑑賞の各分野の内容を指導するために必要な教育学的な知識及び音楽的な知識を修得することを目的とし,講義と演習(模擬授業)を組み合わせて進めていく。講義で音楽科教育の内容を学び,創意工夫を凝らした模擬授業演習を通して,音楽指導の実践的な力を身に付ける。

    保育内容(表現B)

    • 幼児期の子どもの発達段階を理解し,それに即した音楽指導のあり方や音・音楽環境の構築の仕方を理解する。
    • 音を探索し,組み合わせ,構成する経験を通して,音に対する感性を磨き,表現能力を身に付ける。
     幼児は生活や遊びのあらゆる場面で,さまざまな表現を行っている。そこにおとなが音や音楽を媒体としてどのようにかかわるべきなのか。子どもから発せられる音楽表現の萌芽を的確にとらえ,音楽表現へと導くための知識を講義で学び,演習を通して表現力・指導力を身に付ける。演習では,身近なものを楽器とした音楽表現,さまざまな楽器でのイメージに基づいた即興演奏,身体を用いた音楽表現などに取組み,音・音楽を通して子どもとかかわる者としての感性を育む。

    音楽表現活動I(基礎)

    • ピアノ表現(佐分利他担当)についてはピアノ伴奏能力の獲得を図り,歌唱(平本)については正しい呼吸法と発声法の基礎を修得する。
    • 音楽理論(古山)については,指導に必要な音楽的知識と教材開発に向けた能力を獲得する。
     保育者として必要な感性と表現力を育成するため,幼児の音楽教材に対する理解を深め,保育者に必要な基礎的な音楽能力の修得を図る。
     行事や季節の歌,子どもの歌,遊び歌を教材として使用し,実践的な歌唱やピアノ表現の技能を修得する。また音楽理論の理解を通して,子どもの豊かな音楽表現を引き出すための教材開発に向けた能力を獲得する。

    略歴

    平成18年3月 東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了
    平成18年3月 博士(学術)号 取得
    平成19年4月 就実大学人文科学部初等教育学科 講師
    平成23年4月 就実大学教育学部初等教育学科 准教授

    主な著書・論文等

    【著書】

    • 『改訂2版幼児の音楽教育法 美しい歌声をめざして』
      (ふくろう出版、2012、共著)
    • 『おんがくのしくみ』
      (教育芸術社、2008、共著)

    【論文】

    • 「参加型音楽イベント『おんがくきっず』の試み」
      (『就実教育実践研究』8、2015刊行予定)
    • 「集団による音楽創作活動における『創造性』-大学生による創作活動の事例分析-」
      (日本学校音楽教育実践学会編『学校音楽教育研究』17、2014)
    • 「参加型音楽イベント『ドレミファらんど』の試み」
      (『就実教育実践研究』7、2014)
    • 「集団における音楽創作活動の様相―大学生による創作活動の事例分析―」
      (就実大学・就実短期大学編『就実論叢』43、2014)
    • 「保幼小の接続と連携」
      (日本学校音楽教育実践学会編『学校音楽教育研究』16、2013)
    • 「小学校教師が考える『音楽をつくる活動における「創造性」』」
      (『就実教育実践研究』6、2013、共著)
    • 「到達目標と評価」
      (日本学校音楽教育実践学会編『学校音楽教育研究』15、2011)
    • 【所属学会】

    • 日本音楽教育学会、日本学校音楽教育実践学会、音楽教育史学会、日本教科教育学会、日本教師教育実践学会
    • 平成19年から日本学校音楽教育学会中国支部理事(現在に至る)
    • 【科学研究費補助金】

    • 「音楽科教育における教師の評価基盤としての価値体系の解明」
      (平成26~28年度基盤研究(C) 課題番号26381240)