教育学部

教員紹介/山口 正寛

山口 正寛 (やまぐち まさひろ)

山口 正寛
  • 【職位】
    教育学部 児童教育学科 准教授
  • 【学位】
    博士(学術)
  • 【専門】
    臨床心理学
  • (研究テーマ)
    幼少期の親子関係とパーソナリティ形成
  • 地域貢献活動情報
    地域貢献活動情報はこちらから

Message

 私達は生まれてすぐに他者と関係を結び,情緒的なつながりの中で成長していきます。そのつながりを日本語では「絆」と呼びますが,固く結ばれたものや,すぐに解けてしまいそうなもの,がんじがらめに絡まってしまったものと様々な形があると思います。このような「結び目」に私達は安心することもあれば,苦悩することもあるのではないでしょうか。私達の生き方にも影響を与えている「絆」とは何なのか,ともに考えていきましょう。

担当授業科目

臨床心理学特論

  1. 臨床心理学の心理学領域における位置づけについて理解し説明できる。
  2. 臨床心理学がどのような心理的問題を対象にしているのかを具体例を上げて説明ができる。
  3. 臨床心理アセスメントの代表的な分類と,それらの特徴について説明ができる。
  4. 心理的問題に対する臨床心理学的援助方法について理解し,その代表的な心理療法について説明することができる。
  5. 生きづらさや心理的問題を抱える人の心を理解する視点を得て,共感的に関わる姿勢を身につける。
 臨床心理学は,様々な心理学理論に基づいて心理的問題を理解し,援助を行うことを目的とする学問である。また,臨床心理学は基礎的な心理学や精神医学領域の理論の上に成り立つ応用心理学として位置づけられるものでもある。本講義では,臨床心理学の成り立ちと基本的な考え方から,臨床心理学の対象,臨床心理アセスメント,臨床心理援助技法を中心に学ぶ。

教育相談

  1. 子どもの行動上の問題とその背景にある心理的な要因についての視座を得る。
  2. 心理的問題を背景とする教育相談上の様々な問題について,ディスカッションを通して協調的に検討することができる。
  3. 子どもの行動上の問題について基本的な対応の知識とスキルを身につける。
 子どもの行動上の問題は援助を求めるサインであり,教育現場ではさまざまな心の問題に対応しなければならない機会が増えてきている。本講義では,架空の事例をディスカッションを通して検討し,子どもの行動上の問題とその背景に想定される心理的な要因を理解するとともに,基本的な対応の仕方,保護者や他の専門領域との連携の仕方,教師自身のメンタルヘルスなども含め,教育現場で問題行動を示す子どもの心を支援するためのさまざまな問題について心理臨床の立場から実践的な理解を深める。

家族臨床

  1. 家族が子どもの健全な発達において果たす機能を理解する。
  2. 家族間コミュニケーションの特異性や病理性の特徴とメカニズムについて理解する。
  3. 伝統的家族観にとらわれない多様な家族のあり方を学ぶ。
 人と絆を結ぶ力の土台をつくり,また自己肯定感など自己概念の基盤をつくる家族関係は子どもにとって最も重要な人間関係であるが,その一方で関係の密度が濃い故に深い心の傷を作ってしまう人間関係でもある。本講義では,臨床心理学的な観点から,親子関係の個別性・多様性と家族内に特有のコミュニケーションや病理のメカニズムについて学ぶ。また,実際の家族療法のセッションの動画の視聴やロールプレイなどを通して,家族内で生じる問題の支援方法とその基本的な技術についてを体験的に学ぶ。

略歴

平成15年3月 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 臨床心理学科 卒業
平成18年3月 神戸大学大学院 総合人間科学研究科 博士前期課程 人間発達科学専攻 臨床心理学コース 修了
平成21年9月 神戸大学大学院 総合人間科学研究科 博士後期課程 人間形成科学専攻 発達基礎論講座 発達臨床論分野 修了
平成22年4月 東京成徳大学 応用心理学部 臨床心理学科 助教
平成26年4月 東京未来大学 こども心理学部 こども心理学科 助教

主な著書・論文等

【著書】

  • 『生きる力を育てる臨床心理学』
    (保育出版社,2014,分担執筆)
  • 『カウンセリングのすべてがわかる-カウンセラーが応える本当の心理学-』
    (技術評論社,2012,分担執筆)

【論文】

  • 「ネガティブ感情の受容困難さと抑うつにおける双方向性の影響過程」
    (東京未来大学紀要,2015)
  • 「青年期における内的作業モデルと共感性および怒りとの関連」
    (心理臨床学研究,2013)
  • 「養育者の内在的要因が子どもの愛着行動に与える影響--定型発達児と自閉症児の比較研究から―」
    (発達研究,2012)
  • 「愛着機能尺度(Attachment-Function Scale)作成の試み」
    (パーソナリティ研究,2011)