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お知らせ

2020年7月 9日

*特別展示のお知らせ*台湾蓬莱米の父 磯永吉(7/13~7/31)

福山市出身の農学者で台湾蓬莱米(ほうらいまい)の父と呼ばれる,磯永吉氏に関連した特別展示を開催します。
磯氏の著書や研究成果物,写真,ご遺族から貸与された貴重な資料等の展示を行います。

期間:2020年7月13日(月) - 2020年7月31日(金)
場所:附属図書館展示コーナー
展示品:著書,育種に関する研究要旨,写真,受賞された勲二等旭日重光章のメダル等

<磯永吉氏略歴>
1886年(明治19年)11月23日 - 1972年(昭和47年)1月21日
福山市で生まれ,県内の私立日彰館中学(現在の広島県立日彰館高等学校)を卒業後,札幌農学校に入学。その後,東北帝大農学科に進み,1912年に台湾総督府の農事試験場の技手として台湾に赴任しました。現地で稲の品種改良に取り組み,「蓬莱米」と呼ばれる台湾米の開発に成功して台湾農業に大きく貢献しました。1963年,日本に帰国後も日本各地で農業指導を実施し,1941年に勲二等瑞宝章,1966年には勲二等旭日章を受章しています。

<蓬莱米とは>
台湾の在来米であるインディカ米と日本のジャポニカ米の交配を重ねて品種改良された台湾米で,味が良く,栽培方法は台湾の気候に適するものでした。この品種改良により台湾の米の生産量は飛躍的に増加し,台湾農業の発展に貢献しました。「蓬莱米」の名は磯氏の提案によるもので,「蓬莱」とは,中国の伝説で東方の海上にあって仙人が住む不老不死の地とされる霊山をいい,「台湾」の異称でもあります。

磯永吉ポスター

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