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お知らせ

2021年10月 4日

野口先生おすすめの漫画を展示しています

野口先生肖像
展示画像

野口先生おすすめの漫画3タイトルと関連図書を展示しています。
「発達障害」「命」「社会福祉」をテーマにした, それぞれの抱える問題を考えるきっかけになる作品です。私たちが生きていくうえで見過ごしてはいけない問題ばかりです。

リエゾン : こどものこころ診療所1-5巻 / 竹村優作原作 ; ヨンチャン漫画. 講談社

(野口先生のおすすめコメント)
 日本で発達障害と診断されている人はおよそ48万人。そして子どもの10人に1人はなんらかの障害を抱えていると言われています。この漫画は,自分自身が発達障害と診断された研修医が,さまざまな課題をかかえる発達障害を持つ子どもたちとの出会いを通して,成長していく物語です。発達障害がゆえに抱える学校や家庭でのトラブル,そして孤独や苦痛に耐えながら生活する子どもたちへの理解を深めるとともに,医療の現場の実際を学ぶことができます。

関連図書
『ケーキの切れない少年たち』宮口幸浩著
『どうしても頑張れない人たち』宮口幸浩著
『教室の困っている発達障害を持つ子どもの理解と認知的アプローチ』宮口幸浩著
『子どものコミュ障』大井学著

透明なゆりかご : 産婦人科医院看護師見習い日記1-10巻 / 沖田×華著. 講談社

(野口先生のおすすめコメント)
 人工妊娠中絶を人の死とすると,人工妊娠中絶が日本における死亡原因の一位となります。この漫画では,妊娠によって生まれるさまざまな葛藤の背景,例えば,知的障害を持つ女性の妊娠,性的暴行を受けた女性の妊娠,特別養子縁組を決めた女性たちの葛藤と実母の思い,妊娠中に疾病や障害を知る事などといった産婦人科で起こるさまざまなドラマから,産むこと,産まないことといった生命倫理,そしてさらには日本の抱える社会問題といったことを深く考えるきっかけを与えてくれます。

関連図書
『漂流女子:にんしんSOS東京の相談現場から』中島かおり著

健康で文化的な最低限度の生活 1-10巻 / 柏木ハルコ著. 小学館

(野口先生のおすすめコメント)
福祉事務所に配属された新卒公務員が生活保護のさまざまなケースを担当する中で抱く葛藤や問題解決そして未解決といった経験を通して成長する物語です。生活保護のケースによく見られる「児童虐待」「子どもの貧困」「アルコール依存症」「DV」「多重債務」「貧困ビジネス」「扶養照会」といった問題そして,これらの問題から生じた生活保護を受けることの葛藤や意義を学ぶことができます。

関連図書
『先生,貧困ってなんですか?』自立生活サポートセンター・もやい著
『貧困待ったなし』自立生活サポートセンター・もやい著
『生活保護と貧困対策』岩永理恵他著

ぜひ一度,図書館展示コーナーでご覧ください。

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