本文へ移動

お知らせ

2022年6月30日

野口先生おすすめの漫画「人の息子」と関連図書展

DSC022921.jpg

図書館では野口先生おすすめ漫画「人の息子」と関連図書を展示しています。

「人の息子」は,独身30男の鈴木旭(現漫画家)が,保育士だったときの園児山本高嶺(たかね)の里親になるまでの物語。旭は,全編をとおして「血のつながらない子どもの親になれるのか?」に悩みます。そして高嶺も・・。本当の親子とは?
 この展示をとおして「里親養育」「社会的養護」について主人公たちと一緒に考えてみませんか?

【野口先生のおすすめコメント】

今回紹介します書籍は,社会的養護に関するものです。
社会的養護とは,虐待や実親の失踪や病気などによって養育が必要となった子どもたちを社会が責任をもって養育する制度です。施設や里親が子どもたちの養育を担うことになります。日本においては,養育が必要となった子どもたちの多くは施設で養育されることが多いのですが,欧米諸国の状況を見てみると,施設で養育される子どもたちの数は少なく,里親で養育されることが多いのです。そして,この施設を優先する日本の状況については,「子どもの権利条約」批准後,繰り返し国連の子どもの権利委員会から改正を命じられることになっています。このこともあって,日本は新しい社会的養護に生まれ変わるべく,里親養育を中心とする施策への転換をはじめました。今回の書籍は,里親養育をどのように進めたらいいのかを考えるためのものです。
「本当に施設より里親がいいの?子どもにとっての最善の利益とは?」里親養育の課題について多角的にアプローチするラインナップになっています。ぜひ,読んでください!!

【野口先生おすすめ図書】

〇人の息子1~3巻 / あのあやの著.講談社.2020.3-2021.9

(1巻)(2巻)(3巻)

〇シリーズみんなで育てる家庭養護 : 里親・ファミリーホーム・養子縁組1~5巻 / 相澤仁編集代表.明石書店.2021.6-2021.8

(1巻)家庭養護のしくみと権利擁護 / 相澤仁編集代表

(2巻)ネットワークによるフォスタリング / 相澤仁編集代表

(3巻)アセスメントと養育・家庭復帰プランニング / 相澤仁編集代表

(4巻)中途からの養育・支援の実際 : 子どもの行動の理解と対応 / 上鹿渡和宏, 御園生直美編集 

(5巻)家族支援・自立支援・地域支援と当事者参画 / 千賀則史, 野口啓示編集

その他関連図書

展示一覧

このページのトップへ