
お知らせ
2025年4月 9日
新入生のみなさま
ご入学おめでとうございます。
新入生のみなさんのために図書館司書が選んだイチオシ本を紹介します。
本の場所が分からない場合は、お気軽に図書館カウンターでお尋ねください。




名作『西の魔女が死んだ』で知られる梨木香歩さんから、若いひとたちへのメッセージ。
困難なこの時代をどう生きるか。講演会でお話されたメモをもとに文章化されています。
「若いみなさんの心を育む土壌の成分の一つになれたら」という思いで、言葉を丁寧に選びながら語りかける梨木さん。わたしたちはみな自分を導いてくれるリーダーを探し求めています。ほんとうのリーダーはどこにいる?みんなちがってみんないい、っていうけれどほんとうに?
梨木さんの言葉を心に響かせたあと、今度は耳をすませて自分の声を聞いてみてください。目を閉じて自分の目はどこにあるか探してみてください。ほんとうのリーダーがみつかるはずです。そのひとは誰よりもあなたの味方としてこれからの人生を共に歩んでくれることでしょう。
エッセンシャル思考 / グレッグ・マキューン(著) 高橋璃子(訳)
エッセンシャル思考とは本当に重要なことを見極めることで成果を最大化する思考のことです。日々多くの選択肢に出会うたび「やるべきこと」ではなく、「やる価値のあるもの」にフォーカスして自分で選択していく。その具体的な方法が紹介されています。
また、見極める技術で大切なことの一つは、一見無駄なようにも思える〇〇であると本書では述べられています。〇〇は何だと思いますか。
学業やサークル活動、アルバイトなど忙しい大学生活で「今何が重要か」を考えるきっかけになれば幸いです。
『蜂蜜と遠雷』は、国際ピアノコンクールを舞台に、4人のピアニストたちが競い合う物語です。元天才少女、現在は楽器店に勤める青年、プロのピアニスト、そして音楽を愛する天才少年が、それぞれの夢と葛藤を抱えながら、音楽を通じて成長し、互いに影響を与え合います。音楽の力と人間の絆の描き方が感動的であり、また文字だけの本なのに音楽が聞こえてくるような不思議な感覚があります。
誰かの「困ってる!」という声を聞いて「わがまま言わないで!みんな同じなんだから!」と思ったことはありませんか。令和の時代は多様性の時代です。一人ひとりの背景にはそれぞれの事情があるのだから、「困ってる!」事情もさまざまです。みんなの「わがまま」を優しく受け止めることは、自分が困ったときに「困ってる!」と助けを求めることにもつながります。自分のためにも、みんなのためにも、上手に「わがまま」をいう入門書です。
なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない / 東畑開人
検索すれば、わかりやすい「答え」がありあまる時代。なのに、自分のこころがわからなくなるのはどうして?いろんなことに悩んでいるあなたにおすすめです。
蜘蛛の糸 ; 杜子春 ; トロッコ : 他十七篇 / 芥川竜之介
おすすめは、「蜘蛛の糸 ; 杜子春 ; トロッコ : 他十七篇」(芥川竜之介作)に収められている、「桃太郎」です。
みなさんよくご存じのおとぎ話の「桃太郎」とは違う「桃太郎」が登場します。
鬼が島で退治された鬼は、はたして退治されるような悪人だったのでしょうか?
視点を変えて、考える力が必要のようです。
そうそう、あわせて、「猿蟹合戦」も読んでみてください。
家をセルフでビルドしたい : 大工経験ゼロの俺が3LDK夢のマイホームを6年かけて建てた話 / 阪口克
内容はサブタイトルどおりの本ですが、「俺」ひとりで建てたわけではなく、家族や友人(この友人たちが頼りにならない・・・)、地域の工務店の協力を得て、家を建てた奮闘記です。建築業者に依頼して家を建てる場合、一般的には1年前後で住めるようになります。ところが、予算の制約、本業とのバランス、そしてセルフビルドだからこその著者や家族のこだわりなど、さまざまな難題が現れてはクリアの繰り返し。6年かけて完成にこぎつけた著者に脱帽です。
スノーボール:ウォーレン・バフェット伝(上・中・下) / アリス・シュローダー(著) 伏見威蕃(訳)
世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットの生涯を描いた伝記です。彼の投資スタイルは長期的な視点で価値を見極める「バリュー投資」で、これにより若くして富を築きました。また投資の世界だけでなく、彼の人間性や人生観を学べる一冊です。ウォーレン・バフェットの成功の裏には、数々の挑戦と失敗があり、それらを乗り越えてきた彼のありのままの姿が描かれています。「オハマの賢人」といわれるバフェットの投資哲学や人生哲学は、キャリアや生き方に大いに役立つでしょう。
みんなでつくる中国山地 : 過疎は終わった! No.0(のろし号)
過疎の発祥地・中国山地から「過疎は終わった!」と大胆に問いかけ、2020年から100年間発行することを掲げた新しいかたちの書籍です。自分が過ごしている地域について知りたいあなたにおすすめです。
格安宇宙旅行で起こった殺人。一気読み推奨。ゲームクリエイターの小島秀夫さんがXで紹介してました。
行方不明になったオカルト雑誌の編集者。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、近畿地方のある場所にまつわる過去の編集記事だった。
怖いのが苦手な人は、絶対に読まないでください。
東京に旅行するならまずは、この本で泊まる場所を探してみませんか。
私事ですが、2024年はマンガ「ゴールデンカムイ」を堪能した一年でした。原作全31巻を読み、映画、ドラマを鑑賞するだけでなく、登場人物たちが駆け巡った北海道の地へ吸い寄せられました。北海道では、作品に登場する、阿寒湖、屈斜路湖、支笏湖のほか、のっぺらぼう(重要な登場人物です)や刺青を彫られた24人の囚人たちが収監されていた(という設定の)網走監獄、アイヌコタン(村)などなど、巡礼してまいりました。監獄飯やアイヌ料理も食べました! さて、そんな「ゴールデンカムイ」漬けの一年となったきっかけがこの本です。原作の「ゴールデンカムイ」は明治末期の北海道を舞台とする作品です。当時の北海道には、多くのアイヌ民族が住んでいました。作中では、主人公のアイヌの少女の旅を通じて、アイヌ民族の生活と歴史が多く描写されています。マンガの場面をもとに、著者がアイヌ文化を詳細に解説しています。「あの場面の背景には、こういうアイヌ独特の理由があったのか!」とうなりまくりです。「ゴールデンカムイ」を読んだ方も、これからという方も、アイヌ民族への理解を深める1冊になると思います。
漫画君たちはどう生きるか / 吉野源三郎(原作) 羽賀翔一(漫画)
インパクトのある表紙で数年前にリバイバルヒットした「漫画 君たちはどう生きるか」。1937年刊行、吉野源三郎の児童文学の漫画版です。これからの大学生活(いや、人生?)の中で自分とどう向き合うか。世界とどう折り合いをつけていくか。自分の弱さや勇気が出なくて後悔していることはないですか。生きていく中で「心の糧」になるような、そして今の自分から成長するための一歩を踏み出す勇気をくれる本です。
4月7日(月)、両学部のオリエンテーションで、図書館の利用案内と職員の自己紹介をさせていただきました。
みなさんと福市で出会えたこと、大変うれしく思っています。
これからの大学生活が実り多いものになりますように。