福山市立大学
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中大連携事業:SDGsと地域課題を考えるワークショップ,パネルディスカッション,講義を実施しました

お知らせ 2019年12月19日

 2019年11月,備後地域の3中学校においてSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)と地域課題を考えるワークショップとパネルディスカッションを実施しました。この活動には中大連携事業とユネスコスクール活動支援という位置付けがあります。

 まず,福山市立至誠中学校では,3年生32人に対しワークショップを行い,「総合的な学習の時間」の最終成果物である卒業レポートに向けた活動として,至誠学区の課題とSDGsのつながりを本学上別府ゼミ生とともに考えました。3年生は少子高齢化やまちおこしを大きな地域課題として捉えており,移動カフェの開設やサッカーチームの誘致のような面白い提案がありました。

 また,因島にある尾道市立重井中学校では,「重井版SDGs」作成に向け,3年生14人と因島や重井学区が抱える課題をSDGsの視点で捉えるワークショップを行いました。出されたユニークなアイデアの1つが,害獣として捕獲されたイノシシの食肉(ジビエ)利用で,企業や行政を巻き込んで地域資源を有効に活用するというものでした。続けて,3年生代表,同校先生,自治会役員,教育委員会指導主事,上別府ゼミ生をパネリストとして,少子高齢化,人口減に悩む因島や重井学区の課題をSDGsの視点で考えたらどうなるかについてパネルディスカッションを行いました。世代を超えた多様な意見が出ましたが,ヒトやモノをつなげるパートナーシップが大事という結論に至りました。

 一方,福山市立培遠中学校では,まず1年生160人が入学以来「総合的な学習の時間」でクラスごとに取り組んできた,SDGsから見た地域の課題(教育,水,防災,多文化共生)と解決策の提案が4クラス代表から発表があった後,講評を兼ねた講義をしました。各クラスは,丹念に集めた資料やデータを元に現場の訪問や関係者へのインタビューをして発表資料を作り,プレゼンテーションはとても完成度が高いものでした。

地域課題を考えるワークショップ,パネルディスカッション,講義の様子1

 この3校のユネスコスクール活動はとても活発です。各校の生徒は世界の目標であるSDGsを頭に入れながら今後10年,20年の地域の在り方を考えており,Think Globally Act Locallyの素晴らしい実践になりました。

地域課題を考えるワークショップ,パネルディスカッション,講義の様子2

(参考)

 本学は,2015年より,ユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)加盟全国23大学の1つとして,福山市や尾道市の学校のユネスコスクール加盟や活動を支援してきています。福山市は市立小学校・中学校・高等学校全112校のユネスコスクール加盟をめざしています。

 ユネスコスクールとは,ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践し,地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発,発展を目指すことを目的としており,現在はESD(Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)やSDGsが中心の概念となっています。2019年12月現在,世界182か国に約11,500校,日本に1,116校あります。福山市内では,加盟済14校,審査中11校,チャレンジ期間中54校,申請検討中33校です。

 ユネスコスクール申請に際しては,準備期間としてのチャレンジ期間が原則1年間設けられており,その間に実績を積む必要があります。これまで各校の支援を行ってきてきましたが,各校の一番の悩みが,ユネスコスクール認定の要件に沿った実績の可視化です。ESDに比較してSDGsは目標17,ターゲット169と枠組みが明快なため,実績の可視化に適していると考えており,ユネスコスクール申請に必要な要件につながることとして,ワークショップやパネルディスカッションを通してSDGs学区版の作成を進めています。

(ASPUnivNet本学窓口:都市経営学部教授 上別府隆男)

世界を変えるための17の目標

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