福山市立大学
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キャンパスレポート

Campus Report

学生の卒業論文の一部が学会誌に掲載されます

2017年2月13日

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 卒業研究の発表会も無事終了しました。数々の研究成果のうち、都市経営学部の板野紫帆さんと八島大樹さん(指導教員:八幡浩二准教授)の卒業論文の一部が、広島民俗学会の学会誌『広島民俗』第87号に掲載され、3月に刊行されることになりました。学生の同誌への論文掲載は昨年に続き2度目です。
 板野さんの論文「『備後絣』の活性化方策」は、福山市の地場産業の代表ともいえる備後絣に焦点を当て、そのなりたちから現在の繊維産業へと移行していった歴史に始まり、技術保存や伝承活動を行っている団体への聞き取り調査の結果についても論じています。そして、これを地域資源として活かしたまちづくりへと発展させるために、備後絣に関するイベントを年二回開催することを提案しています。
 八島さんの「安芸高田市内神楽団の現状と課題―アンケート調査の分析より―」は、安芸高田市内の全神楽団を対象にアンケート調査を行い、団員の状況や活動状況、団員個人が神楽の観光資源化に対してどのように考えているかなどを分析したうえで、少子高齢化の進む地域の活性化を神楽関係者だけでなく、行政や市民全員の課題として考えて行くべきであると論じています。
 どちらの論文も備後絣や神楽を地域資源として活かすためには地域住民が関心を寄せ愛着を持つことが最も重要であると明確に述べており、大変興味深いものとなっています。

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