Regional Cooperation / International Exchange / Research
地域連携ニュース
2020年2月12日
「1 day BINGO Denim Tour」は福山のデニムに関わる企業を1日かけて巡り,備後デニムについて探究していくツアー。2019年10月に福山市立大学生及び地元高校生が参加して実施された。
内田さんは大学の先輩や企業の人との出会いを通して,備後デニムの奥深い世界を知りこのツアーを企画した。
さらに彼女は,ファッションに興味のある学生やこれから何か活動したいと熱い思いを持つ学生たちと一緒に,今回のツアーをグレードアップさせた合宿形式のイベント等を企画したいと学生団体を立ち上げている。
小さい頃にテレビで観ていた無人島黄金伝説とユーチューブの無人島企画から無人島ビジネスに目をつけた。現状では無人島のそれぞれのホームページにアクセスしなければ島を調べることはできず不便。そこで無人島を利用したい人と提供したい人をつなげるポータルサイトのサービスをはじめてはどうかと。
このサイトは利用手数料や広告収入で運営できる,キャンプ・グランピング・音楽フェスなどのニーズに合う島を提供できる,島のごみ回収による利用割引をつければごみ問題の解決にも・・。
瀬戸内の島に出向き,島の管理者等とヒザを突き合わせて企画を練り上げ,ダイレクトメールを駆使してニーズ調査を行ってきた。このようなフィールドワークが実現可能なプランにつながったとのこと。「ポータルサイトを完成させる段階までは頑張ってみたい・・」と力強く語る。
本学高大連携事業の一つ,「若者が考える地域公共交通のあり方」をテーマにした大門研究室の学生と地元高校生との共同研究が2019年6月から約半年間実施された。
福山西部エリアを担当した石田さんのグループは,山間部と商業施設等をつなぐデマンド交通システムを提案。課題をあぶり出す段階では,山間部として2つの地域を特定し,GISを駆使して高齢化率の高さや道路の狭さなどの課題が浮かび上がる資料を作成した。
そして要求に応じて小型の車を活用していくシステムの導入を解決策として提示した。石田さんは12月5日に「GIS Day in 中国2019」(広島大学で開催)で研究紹介のプレゼンテーションを行い,参加者が即座に課題を共有できる資料(A4判1枚)を作成し発信力を披露した。
※「GIS Day in 中国2019」とはGIS(地理情報システム)の理解と利用促進,地域のGISコミュニティの創出・拡大を目的に行われている運動のこと。大学や企業の関係者が実行委員会を組織している。
学生の自主サークルである教育サークル「Stella」の学生たちは,地域の公民館で行われている放課後チャレンジ教室を運営し児童の学習支援を行っている。
昨年度,この教室の責任者だったのが長谷部さん。指導力を発揮する先輩の姿に惹かれてリーダーに立候補した。教室は毎週水曜日の放課後1時間,児童への指導・支援が終わったあとには学生たちだけで振り返りの会を1時間持っている。
毎回子どものつまずきに出会いながら,教科指導の参考事例は山のように増えていく。さらに,こども同士のトラブルの解決や保護者の教育相談に一役買うことも・・。
教室を運営しているという責任が,教育者としての使命感や対応力を育てているのは確か。そして,サークルの頼れる先輩たちが教員採用試験情報やその対応策を伝授。サークルの学生たちの縦横の繋がりの中で,教師としての資質・能力は日々磨かれている。
※ 放課後チャレンジ教室とは・・・地域のボランティア講師が小学校の空き教室や公民館等を利用して,放課後1時間程度,地域の小学生の学力補充を行う制度。福山市教育委員会が主管し,現在22教室が展開されている。