Regional Cooperation / International Exchange / Research
地域連携ニュース
2022年9月30日
〇概要
2022年9月10日(土)から13日(火)の4日間、福山市山野町において、山野古民家と暮らし研究会(通称DOFY、福山市立大学都市経営学部岡辺研究室と学生有志)が、古民家の屋根の修理に取り組みました。
延べ9人の学生が参加し、雨漏りが進む古民家の屋根(瓦葺き下屋部分)の瓦の葺替えを市内企業(大和建設、藤井製瓦工業)の指導により取り組みました。
学生らは瓦屋根の仕組みと施工方法、プロの技術を学び、あわせて家主や地域の人たちと空き家を保全し活用を模索する経験となりました。
学生からは次のような感想がありました。
・瓦屋根の事や工具の使い方を実践しながら学べてとても貴重な経験になりました。
・貴重な経験で、夏休みの良い思い出になりました。
・職人の技を間近で見た上で、自分で考えながら取り組んでみる、非常に為になる経験でした。
・雨樋の設置に参加しました。朽ちた庇を解体する上向きの作業が大変でした。
・足場や瓦屋根改修の重要ポイントを学ぶ事ができました。実際に手を動かすことで、新たに吸収できる学びがあることに気づきました。
・知恵の詰まった構造や技術を体感することができて良かったです。
〇工程の概要
1日目:仮設足場の設置、補修箇所の確認
・仮設足場は安全の基本、垂直水平を確認して、丁寧に組み上げます。瓦用足場金具を使い、屋根の上での安全も確保します。
・瓦がずれ、下地板が腐り、穴が空いています。どうやら垂木の交換も必要です。
・瓦と土を下ろして、下地板も剥がしました。1.5m四方の補修となりました。
2日目:屋根下地の再生
・垂木を交換して、合板をはりました。
・初めて電動工具を使う学生に安全講習。高所作業は安全帯とヘルメットは必須です。
・少しでも長持ちするよう防水紙を貼りました。
3日目:藤井製瓦工業の指導による瓦葺き
・土に藁を混ぜ水を入れて瓦の下に置きます。地域の方が藁と押し切りを持ってきてくれました。
・防水紙を止め、瓦を銅線で固定するため、竹を水平に固定しました。土が流れ落ちない効果もあります。
・土を置いて瓦を乗せていきます。真っ直ぐ並べたのを確認しながら、左から右へ進めます。組み合わせがずれると最後がはまりません。最後は藤井製瓦工業の方にご協力いただきました。プロの技を見ることができました。
4日目:仮設撤去と雨樋設置
・不要なトタン板の庇をとって、雨樋を設置しました。
〇参加者
・福山市立大学都市経営学部 4年生:楠原、佐藤、佐古、菅原/3年生:佐藤、吉岡、千葉
2年生:正垣、川手/1年生:井手 指導教員:岡辺
・協賛企業 大和建設:川崎さん、藤井製瓦工業:森本さん
・山野町の方々:笠原さん、水田さん、三木さん