福山市立大学
本文へ移動

地域連携・国際交流・研究

Regional Cooperation / International Exchange / Research

地域連携ニュース

【大久保先生の学生探訪】第10回:「推し活事業部」(江角さん,空間さん,牛島さん,金子さん)

2024年1月 4日

20231228honbun01.jpg

今年(2024年)の推しは"推し活事業部の学生たち"

新春早々の「ウマニティカフェ」でデビューします

 大久保先生が本学の学生が行っている魅力的な活動を紹介する「大久保先生の学生探訪」。第10回目のお客様は,202310月に「推し活事業部」を立ち上げ,「推し活」ができる場づくり,コミュニティづくりに取り組んでいる都市経営学部3年の女子学生(江角さん,空間さん,牛島さん,金子さん)です。彼女たちは,"好きなもの,好きなこと,好きな人について話し,楽しみ,つながることができる「推し活」を社会に浸透させ,誰でも気軽に「推し」を楽しむことができる社会を創造すること"を目標にして事業を展開しています。11月には「野球カフェ」を試験的に開催し,12月には地産の食材を使ったおでん推しを実施し,121日(日)には,この事業部の本命である「ウマニティカフェ」を計画しています。今回の探訪では,推し活事業部の舞台裏を取材しながら,彼女たちを"推し"てみようと思います。

大久保
 "推し活事業部"ですか,トレンディで華やかな活動に聞こえますが・・,そもそも「推し活」って何ですか?

江角
 人に薦めたいと思うほどに好感を持っているものや人に対して「私の推しは・・」と言ったりしますよね。その推したいものを時間やお金,労力を割いて応援し,周りに広めようとする活動を「推し活」と呼んでいます。

大久保
 なんとなくですが,わかりました。どうして推し活事業部をつくったのかな?

空間
 玉井ゼミの活動でビジネスプランづくりに取り組んでいた頃,アイデアが浮かばずに江角さんと悩んでいました。「好きな競馬でプランができたらいいのに・・」とつぶやいていたら,玉井先生が「それっ,いいじゃない!」と一声,推してくれたことがきっかけでした。女性競馬ファンをターゲットとした「推し活」ができるカフェ『ウマニティカフェ』の企画書をつくりビジネスコンテストに応募しました。惜しくも入選は逃しましたが,これで終わらせるのはもったいなく思い,同じゼミ仲間のこの4人で事業部を立ち上げました。

江角
 11月1日には野球好きな人(20人ほどの学生)に集まってもらい,「野球カフェ」という推し活を試してみました。同じテーブル内では盛り上がったのですが,交流の輪が広がらなかったのが課題でした。コミュニケーションの場づくりに工夫が必要です。

大久保
 おでんの推し活(12月2日実施)はどうだったの?

金子
 5時間のイベントを予定したんですが,最初の2時間30分で予定の70人が来てしまい,おでんがなくなったので終了しました。朝9時から仕込んだわりにはあっけなかったです。

牛島
 とにかく準備が大変,おでんを提供するのに精一杯で推し活の余裕なんかありませんでした。

大久保
 やってみてはじめてわかることですよね。おでん推し,もう一度,挑戦してほしいね。さて,1月の「ウマニティカフェ」ではどんな工夫をする予定ですか?

空間
 フードやドリンク,グッズには「推し」をわかりやすくするために馬のイラストを入れたり,騎手の帽子の色を活かしたものを考えています。そして,競馬に関するプレゼンを行ったり書籍の紹介やゲームも考えています。

20231228honbun02.jpg

大久保
 空間さんは大の競馬ファンですよね。あなたにとって競馬の推し活はどんな意味がありますか?

空間
 私のような競馬好きの女性は全国にたくさんいます。アプリゲーム「ウマ娘」の流行などで女性競馬ファンはさらに拡大しています。でもそんな女性たちが楽しく観戦できるスポットが地方にはありません。福山市の場外馬券販売所で調査した結果,女性の姿はほとんどありませんでした。「場外馬券販売所に行きたくない理由」を女性に聞くと,「賭けごとのイメージが強い」「おじさんが多い」などの意見があがり,若い女性には行きづらい施設なんです。だから,競馬好きの女性が気軽に集まり,競馬の魅力を語り合うことができるコミュニティが必要だと思っています。

大久保
 目的はどうやら女性競馬ファンの新たなコミュニティづくりのようですね。ビジネスチャンスとしてはどうでしょうか?

20231228honbun03.jpg

空間
 競馬ファン,特に女性ファンの市場規模は拡大しています。一方,「推し活」という言葉は社会に定着してきており,推しにお金や時間を使う人も増えてきています。なので,この両者の強みを取り入れたビジネスを展開すれば,新規性があり市場価値は高いと考えています。競馬ファンという魅力あるコミュニティをつくることとそれをビジネスに転化していくこと,これら2つの目的を追求できるのは,都市経営学部で学んだからだと思っています。

大久保
 たくさんいる女性競馬ファンを推し活で顕在化し,その仲間を広げていけば,ビジネスチャンスになるってことですね。私は競馬にまったく興味はなかったんですが,ちょっと勉強してみようと思いました。「ウマニティカフェ」に参加してもいいですか?推し活はできないと思いますが・・。

江角
 もちろん,歓迎です。馬に関するイベントに参加してもらうだけで推し活になりますから。

大久保
 ありがとう。純粋に馬を愛するファンになれそうです。

 後日・・

大久保
 お~い,空間さん。有馬記念の予想を教えてくれんか? 頼む。

 学生から快くお誘いを受け,競馬の勉強をはじめたのですが・・,ただただギャンブル好きなおじさんと化していました。

20231228honbun04.jpg

このページのトップへ