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地域連携ニュース
2025年2月13日
保育サークル「てくてく」活動開始!
2024年12月27日(土)、天満屋福山店8階「えほんの国」(注1)に遊びにきていた子どもたちを前に、本学保育サークル「てくてく」の学生4人が絵本の読み聞かせを行いました。大学の授業や実習等で読み聞かせは体験済みですが、はじめて自分たちに任された場・時間だったのでかなり緊張して臨んだとのことです。当日は1時間前から入念にリハーサルをして、「えほんの国」の保育士の先生に導かれながら読み聞かせに入っていきました。そして、子どもたちの笑顔をいっぱいいただいた学生たちは、その後のふれあい遊びの歌やダンスもノリノリで楽しいひと時を過ごしていました。
保育サークル「てくてく」は昨年の7月に、教育学部保育コース3年生の杉野さん、立川さん、田村さん、宮本さんが立ち上げた新しいサークルです。そして12月27日の「読み聞かせの会」での活動がサークルのデビュー戦でした。今回の探訪では、大学での学びを地域で試そうとしている保育学生たちの志に迫ってみましょう。
大久保
保育サークル立ち上げを切り出した杉野さんから話を聞かせてください。立ち上げの動機は何ですか?
杉野
大学時代、せっかく時間があるんだから何かやりたい、みんなと一緒にやりたいと思っていました。そして、学んだことを実践として活かせるボランティアを探していたんです。サークルがあればそこを窓口に話が入ってくるんじゃないかと思っていました。
大久保
"みんなと一緒に"というのがいいね。力が湧いてくるよ。で、「えほんの国」で活動することになった経緯は?
杉野
サークルの顧問の先生に、ふくやま子育て応援センター「キッズコ ム」の方から「保育学生がボランティアで来てくれれば実践力を磨くよい機会になるのでは、協力するよ」というお話があるとうかがったので、実習が終わったら「えほんの国」の「読み聞かせの会」に参加しようということになり、12月のデビューに至りました。
大久保
サークルとしてはじめての読み聞かせの活動、どうでしたか?
杉野
すごく緊張して臨んだ分、終わってからすごく達成感がありました。あと、みんなで"ごはん"したんですが、3時間ぐらいずっと話をしました。
大久保
どんな話をされたんでしょう?
杉野
例えば、紙芝居「みんなでポン」(注2)ではみんなが気持ちを合わせて手をポンッとたたくんですが、「ポンッ」って言うタイミングが早くて子どもたちと合わなかったなど、それぞれの場面を振り返りました。でも、振り返る中で子どもの顔や様子を思い出すことができなかった。緊張していたんでしょうね。動画を撮ってもらっているので、もう一度しっかり振り返りをしようと思っています。
大久保
実践的な学びとして、大学では保育実習や実地体験活動があるけれど、「てくてく」の活動はそれらの学びと違いますか?
杉野
もちろん、保育実習や実地体験は私たちの力量を高めてくれる学習の場なので事後の振り返りも含めてとても大切にしています。ただ、サークルの活動は他から評価されることの不安がないので、すごくモチベーションがあがっているように思います。
大久保
そうか、これからの活動が楽しみですね。また、みんなで振り返りをする時にはおじゃまします。
そして、年が明けて・・
1月31日(金)の昼休みにミーティング行われました。この時には、すでに「えほんの国」で2回目の活動を行っており、部員も6人に増えていました。
ミーティングは収録した動画を観ながらの振り返りが中心。"可愛い"を連呼しながらも、学生たちと顧問の先生のフランクなコミュニケーションからは・・
「"ふれあい遊び"のとき、どこまで触れていいのか?感染のことも気になりました」
「我が子が学生に抱っこされているのを見たら、親にとっても我が子の自立の一歩に感じられて嬉しいでしょうね」
「保育士の先生、ふれあい遊びの際に最初は子どもが徐々に慣れるように手のひらだけ触ってる。勉強になるね」
「子どもたちの顔をしっかり見てあげると、応答が生まれるよね、テレビと違って」
など、部員をモチベートするフィードバックが溢れ出ていました。
子どもたちからお姉さん先生として認められるための挑戦ははじまったばかりです。学生に貴重な実践の場とフィードバックを与えてくださる「えほんの国」の先生方、本当にありがとうございます。そしてこれからよろしくお願いします。
さー、子どもたちはお姉さん先生と一緒に手をたたこうと待ってますよ。
気持ちを合わせてー、みんなでポンッ!
(注1)絵本や図鑑など約5000冊をそろえ、毎日の読み聞かせの会や毎月のイベントを開催し、親子で楽しめる場を提供する福山市の施設。
(注2)紙芝居を演じながら、観客の子どもたちと「ぽん!」とたたきながらお話が進む、まついのりこ作の参加型紙芝居。