福山市立大学
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【大久保先生の学生探訪】番外編:小島先生の研究室を探訪!

2026年9月25日

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「福山の夜」を取材して 

 福山市立大学生によるスナック&バー特集「福山の夜」という冊子を拝見しました。汗をかいた水割りグラスがアップで写された表紙です。1枚めくると同じ写真がモノトーンに変わります。30年前に通っていたお店を思い出しました。おっとりとしたママの優し気な顔が浮かんできました。
 この冊子をつくった学生たちは、都市経営学部の小島先生(専門は「都市史」)と宮前先生(専門は「社会心理」)のゼミ生たち(2025年度3年生)です。今回は小島先生の研究室を訪問し、スナック研究の一部始終をお聞きしました。

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大久保 
 小島先生は都市史がご専門と聞いていますが、なぜ、スナックやバーを研究対象とされたんですか?

小島 
 福山に来て最初に思ったのが、人口規模に比べて飲食店が多いな、ということでした。駅前から離れたところにも大きな繁華街がある。これを街の歴史からひも解いていくことも面白いと思いました。福山は1970年頃に日本鋼管(現在のJFE)が誘致されてから、余暇を楽しむだけでなく会社の接待でのニーズが高まり、多くのお店ができました。1970年から1990年までの住宅地図(3枚)を比べてみるとお店の変遷がよくわかります。

1990年の住宅地図を眺めながら・・・

大久保
 そうそう、ここが昭和町、映画館があったんだ。そして夜はこの通り、タクシーでいっぱいだった。懐かしいね、この通りを何往復もしましたよ。
(地図を見ながら・・・)
 お店のところが色分けして塗られていますね。

小島 
 紫色はスタンドバー、赤色はスナック・・と色分けしました。御覧のとおり1990年にはスナックがかなり増えています。学生たちは地図で繁華街を確認したあと、実際に街を見て歩きました。ビルのデザインを比べてみたり、お店の名前や看板にも面白さを発見していました。そして、先行研究でスナックの知識を蓄え、何店かのお店にインタビューを行いました。その内容をまとめたのが「福山の夜」の冊子です。

大久保
 学生たちは興味を持ちましたか?

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小島 
 持ったと思います。インタビューではママの話を聞きながら、さらに深堀りする質問がでてきていました。もっとも、ママの話が上手い、会話のプロですから。

大久保
 そういえば、先生が冊子の中で書いていますよね。「長く続いているお店のマスターやママに共通したことは、ほどよく力の抜けたお人柄」というところ。これ、どういうことですか?

小島
 取材をして思ったんですが、30年以上続いているお店のマスターやママは、落ち着いた堅実な人というイメージでした。トラブルを避け必ずお店を開けている、お客が安心して飲める雰囲気をつくっている、そんな人たちです。スナックは知らない人同士が会話できるという魅力がありますが、そこには上手く仕切ってくれるママがいて、手伝ってくれる常連客の存在があるわけです。なによりも常連の人にとっては、家庭以外の第2の居間、居場所ですよね。そこには信頼のおけるマスターやママが欠かせません。

大久保
 ママと常連客か、いやー、常連になりたいわー。でも、居場所をつくるママの仕事も大変ですよね。

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小島 
 あるお店のママは、毎日、日誌をつけていると言ってました。お客さんが何を飲んだか、どこに座ってどんな話をしたか・・・などを記録しているとのことでした。一見さん(はじめてのお客さん)には、仕事の話とかはしない。プライバシーには踏み込まないよう注意するそうです。時事問題などを仕入れるために新聞は必ず目を通すなど、決まったことを毎日やり続けること、それが長続きの要因のようです。

大久保
 小島先生、今日はありがとうございました。「福山の夜」の冊子、いただいてもいいですか?飲み仲間で冊子の情報、共有しようと思います。

冊子制作にかかわった学生の皆さん、ありがとうございました。「福山の夜」を読むだけでスナックやバーの魅力が無茶苦茶伝わってきました。これから研究を続ける学生の皆さん、"ほどよく力の抜けた人柄"などスナックやバーの魅力をさらに形式知にしていただければ嬉しいです。私も夜の街をフィールドワークして、ささやかながらお手伝いしたいと思います。冊子制作にかかわった学生の皆さん、ありがとうございました。「福山の夜」を読むだけでスナックやバーの魅力が無茶苦茶伝わってきました。これから研究を続ける学生の皆さん、"ほどよく力の抜けた人柄"などスナックやバーの魅力をさらに形式知にしていただければ嬉しいです。私も夜の街をフィールドワークして、ささやかながらお手伝いしたいと思います。

数日後、編集担当の伊藤さんとの間で・・

大久保
 伊藤さん、原稿できました。校正とデザインを頼みます。私はこれからフィールドワークに出かけます。そーだ、久しぶりにママの店に行ってみるか。常連にしてもらえるかなー。

伊藤  
 そのお店、よく行かれるんですか?

大久保
 いや、2回目、10年ぶり。

伊藤 
 大久保先生・・・それ"一見さん"です。

大久保
 そ、そうね。

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