教育コースでは，所定の授業科目を履修することによって，小学校教諭一種免許状に加えて，幼稚園教諭一種免許状又は特別支援学校教諭一種免許状の取得が可能となるような教育課程を編成しています。また，保育コースでは，所定の授業科目を履修することによって，保育士資格に加えて，幼稚園教諭一種免許状の取得が可能となるような教育課程を編成しています。

教育学部児童教育学科では，それぞれの授業科目について十分な学習時間を確保するため，１年間に履修する授業科目の登録単位数に上限を設定しています。
また，例えば小学校教諭一種免許状と幼稚園教諭一種免許状，特別支援学校教諭一種免許状の３つの免許状を同時に取得可能な教育課程は編成していないことから，４年の修業年限では３つの免許状取得に必要な単位の履修はできません。

本学で保育士資格を取得できるのは，厚生労働大臣から保育士養成校として指定を受けている保育コースに限られます。

特別支援学校教諭一種免許状を取得するためには，小学校教諭一種免許状を合わせて取得する必要があるため，本学で特別支援学校教諭一種免許状を取得できるのは，教育コースに限られます。

中学校教諭や高等学校教諭の免許状は，取得することはできません。

幼稚園教諭一種免許状については，所定の授業科目を履修し，単位を修得することで，教育コース・保育コースのどちらのコースでも取得することができます。
就職の現状や幼保一体化の取り組みなどの国の動向を踏まえると，幼稚園教諭免許状と保育士資格の併有が望まれます。一方，子どもの成長や発達を連続的に捉えていくために必要な初等教育についての知識や素養を養うことは，幼稚園教諭にとっては重要です。このため，一概にどちらのコースが良い，ということはできません。自身の興味分野や身につけたい知識や能力，目指したい卒業後の進路などから，コースを選択してください。

入学者選抜試験においては，ピアノなどの実技試験はありません。
なお，本学では『音楽表現活動』や『音楽表現』などピアノの授業が開講されているほか，学内には音楽室以外にも，ピアノ練習室が４部屋，器楽演習室が４部屋整備されており，空き時間は学生が練習などで自由に利用することができます。

公立大学である本学の教育・保育実習は，福山市内にある公立保育所，公立幼稚園，公立小学校で行うこととしています。
指導体制や実習環境の整った実習先を確保し，実習の実施にあたっても大学と実習先の連携のもと，実習計画を作成することで実習水準の確保を図るため，学生の皆さんは出身校での実習は行いません。