福山市立大学の教育課程編成及び実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
福山市立大学の教育課程は、大学の使命、教育研究の理念及びそれに基づく教育目標を達成するために、全学共通の共通教育科目と、学部ごとの専門教育科目の2つの枠組みにより構成する。
学生が、「児童の教育」について、教育学、保育学はもとより、関連する心理学、社会福祉学、医学などの学問分野を含めて広く学際的に学び、ディプロマ・ポリシーの1~8をめざせるように教育学部の専門教育科目を体系的に配置する。
学修成果の評価は、シラバスにおいて科目ごとに示す到達目標及び評価基準に基づいて行い、科目ごとの評価やGPA等を活用して、学生の学びの改善につなげる。
教育学部の専門教育科目
- 教育コースと保育コースが置かれ、教育コースでは小学校教諭一種免許状に加えて幼稚園教諭一種免許状又は特別支援学校教諭一種免許状の取得が、また、保育コースでは保育士資格に加えて幼稚園教諭一種免許状の取得が可能となるよう教育課程が編成されており、教育課程を履修して、教育者や保育者をめざす。
- 教育課程は、学部基礎科目、基幹科目、展開科目、発展科目、実習科目、演習、卒業研究の7つの科目区分で構成し、教育コースと保育コースで一体的に編成されている。
- 教育者・保育者をめざした専門的学習への導入科目である基礎科目では、教育・保育の内容を融合しつつ、幅広く教育・保育の意義や基本概念について学ぶ。
- 「発達」「家族」「障害」の3分野から構成される基幹科目では、3分野にわたり幅広く教育・保育の基本的課題を理解するとともに、教育・保育の理論的・実践的基礎を培う。
- 展開科目は、教員免許状や保育士資格の取得に必要な科目と、今日の教育・保育現場のニーズに対応した本学独自の関連科目で構成される。展開科目では、免許・資格制度が求める教育者・保育者としての専門的な知識と素養とともに、教育・保育現場の課題に実践的に対応できる基礎的な知識や能力を培う。
- 発展科目では、基礎科目、基幹科目及び展開科目での学修を踏まえて、「教育学・保育学分野」「心理学・発達臨床分野」「特別支援教育・児童福祉分野」「教育・保育内容研究分野」のうちから、さらに深く学びたい分野を選んで専門性を高めるとともに、教育者・保育者として課題意識や探究へのモチベーションを養う。
- 実習科目では、教育・保育現場を直接体験することにより、(1)学校、幼稚園、保育所等の役割や機能について学び、(2)基礎科目、基幹科目、展開科目及び発展科目で学修した知識や技術を実践の場で適用する体験を通して確かなものにし、(3)児童の実態に即した指導や実践ができる能力を養い、(4)教育者・保育者をめざす自分自身の課題を明確にし、(5)教育者・保育者としての使命感や責任感を養う。
- 演習科目は、1年次の共通教育科目「大学入門ゼミ」「教育入門ゼミ」に引き続き、少人数編制の参加型授業のゼミナール形式で、2年次に「教育基礎ゼミ」、3年次に「教育専門ゼミ」、4年次に「教育研究ゼミ」が開講される。これらの演習科目では、テーマを立てて取り組む調査、分析、報告、議論等を通して、企画力や実践力、探究的な能力等を3年間にわたって発展的に養う。
- 卒業研究では、授業や実習で身につけた知識や素養をもとに、自らの関心に基づいてテーマを設定し、指導教員の指導のもとに学生自らが主体的に研究に取り組み、その成果を発表する。これにより、課題探究力、調査分析能力、情報処理能力、文章表現力、創造的思考力等の総合的な力を身につける。