Regional Cooperation / International Exchange / Research
地域連携ニュース
2026年2月26日

2011年3月に発生した東日本大震災からまもなく15年。2026年2月9日(月)~10日(火)、「本屋にお泊まり!地元企業のシュラフで体験する『フェーズフリーな眠りの備え』」を開催し、学生11名と教職員、関係者が参加しました。

当イベントは、福山市立大学×イシケン株式会社×株式会社啓文社の産学連携事業として実施し、昨年に引き続き今年で2回目の開催です。「フェーズフリー」と「睡眠」をテーマに、イシケン様からは「ZUBORAシュラフ」「BOO-SAI」を、啓文社様からは会場(啓文社 BOOKS PLUS 緑町)をご提供いただきました。

今回のテーマのひとつである「睡眠」について、当日は教育学部の平野晋吾准教授(生理心理学)も宿泊し、睡眠プチ講座や寝る前の快眠ストレッチの指導が行われました。さらに並行して、平野准教授は「防災啓発イベントの避難想定環境における睡眠の変化」と題した研究※も実施。学生はイベントの1週間前から活動量計を装着し、日常下と非日常下の睡眠について研究に協力しました。
※参加者への研究説明を行い、同意を得た上で実施しました。

もうひとつのテーマ「フェーズフリー」については、イシケン様の着たまま眠れるシュラフの着用、段ボールを使った寝床作り、新聞紙でできるスリッパ作りのワークショップなどを通じて、身近にあるものを非常時に活用する視点を学びました。
昨年同様、お湯が使えない環境を想定し、水で戻したカップラーメンやカップ焼きそば、アルファ米を食べてみる体験も実施。思えばこれもフェーズフリーといえるのかもしれません。翌朝は、自分たちで考えた寝床作りの工夫を発表し合いました。遮光やプライバシーを確保するために頭部を段ボールで覆う学生も多くみられました。

イベントでは、啓文社様による防災・睡眠・フェーズフリーがテーマの書籍を集めた企画展示や、本学附属図書館による選書ツアーも同時開催しました。企画展示で知ることができた書籍、この1晩を通じたからこそ出会えた書籍など、学生らが選書した本は附属図書館が購入し、近日配架予定です。
大学生の眠りのリアルに触れるたびに、睡眠の大切さをどう伝えていくかを、あらためて考えさせられます。ふだんは、睡眠をつい後回しにしてしまう若者たちの様子に、心配になることも少なくありません。しかし今回の研究では、語り合い、夜食を頬張り、夢中で本を読み、寝床作りの試行錯誤を、「眠れない夜の楽しさ」へと変えていく彼らの姿に触れました。災害避難時には、こうした若者の存在が悲惨な非日常を少し和らげてくれるのではないかとも感じました。
睡眠の量や質は、「わたし」の特性と環境、そして日々の過ごし方が相互作用した結果として変化していきます。人生にはいろいろな出来事がありますが、どんな状況でも「その環境を生きる」ために、日常的に眠りをどう整えていくのか。今回のイベントは、そんなことを学生のみなさんと一緒に考える、とても貴重な機会になりました。事務局のみなさんが前向きに取り組んでおられる様子に、たいへん元気づけられ、啓文社様とイシケン様からは、いつもの研究とは異なる側面から睡眠について考える機会をいただきました。イベントと研究に参加してくださった学生のみなさんにも、心から感謝申し上げます。
昨年開催
2025年2月21日「みんなで防災を考えよう ~地元の企業のシュラフを使って本屋に泊まって防災意識を高めよう~」を開催しました!
https://www.fcu.ac.jp/contribution/cooperation/news/2025/02/post_184.html