今日は最も遠い、待ちに待ったデナリ国立公園への巡検です。眠い目をこすりながら、朝4時過ぎに大学をバスで出発しました。2時間30分後 デナリ国立公園のビジターセンターで公園内の巡回バスに乗り換え。ここから2グループに分かれて約8時間のバスツアーです。ここは標高が高く森林がなくなるアルパインツンドラです。
バスからは、多様な野生動物を観察できます。先行グループのバスには、まずムースがのそっと現れました。大きな角がないことから雌のようです。次にグリズリーベアが遠くに見えました。熱心にベリーを食べています。彼らの主食は動物ではなくベリーなのです。後発グループのバスでも、グリズリー、カリブーなどが何回もでてきてくれました。
折り返し地点のアイルソンビジターセンターに近づくに連れ、いよいよ北米最高峰のマッキンレー山が姿を表しました。雲が切れて主峰の一つノースコル(標高5934m)が見えました。残念ながら最高峰のサウスコル(6193m)は雲のなかでしたが、なかなか姿を現さないマッキンレー山を間近に見ることができたのは幸運でした。先発のバスに乗車の面々はマッキンレー山の前で記念撮影。後発組は、山と花を見ながらの散策を楽しみました。
見学を終えた後、デナリ国立公園の入り口にあるピザレストランに入り、夕食となりました。さすがアメリカ、日本で見るピザより二回り大きく、どう見ても丸いピザの半分が一人前の計算で運ばれてきます。非常においしいピザだったためか、ほとんど残さずいただく快挙を成し遂げました(少し、お持ち帰りにしました)。学生たちのなかからは「帰りたくない」との声も聞かれますが、滞在はあと1日。全員元気です。(F,S)