アラスカの休日1 市内ビジターセンターとリバークルーズ

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今日は授業はお休みです。早朝4時30分 朝日で淡く染まったアラスカレンジがくっきりと見えました。文句ない快晴です。休日には、フェアバンクスの市内や郊外への巡検(見学旅行)を行います。今日はバスに乗り、まず市内のFarmers Market(農家市場)に行きました。とりたての野菜や手作りのジャム、アクセサリーなどを売っています。学生たちは慎重に品定めして、ブルーベリージャムなどを買っていました。

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次に、ダウンタウンにあるビジターセンター(Morris Thompson Center)で先住民の文化講演を聴きました。講演してくださったのは、アラスカ大学のWalter Charles博士です。ワルター博士はYupik(ユッピク)族の一員で、ユーコン川河口付近のエスキモーの集落で生まれました。以下、講演内容の一部を紹介します。「小学校に入学するまではYupikだけを話していました。小学校に入ると英語だけを使うように強制されとてもそれがいやでした。祖先から受け継いだ自分たちの言葉を大事にしたいと思いながら、学校の先生を目指してマサチューセッツの大学院に入りましたが、父親の死で帰郷するため学位を取得できませんでした。最近アラスカ大学の大学院に入り直して、2年前に博士を取得しました。これも父親のおかげと、うれしさで涙があふれ出ました。先住民の言葉や伝統や文化をこれからも大事にしたいと考えています。」 この講演は英語でしたが、観光局のエドさんが見事な日本語通訳をしてくれました。このセンターにはアラスカの自然や文化のジオラマ展示があり、滞在の後半はそれを見て回りました。

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午後はフェアバンクス市内を流れるチナ川のボートクルーズ、外輪船のDiscovery号に乗船しました。1850年代、開拓のためにチナ川を航行していた船を再現したものです。途中にはアタバスカンインデアンの集落が再現されており、シャケの薫製や毛皮作成の様子をスタッフ(先住民であるアサバスカン族のスタッフ)が解説していました。のんびりDiscovery号に乗り、アラスカの開拓時代に思いを寄せることができました。(F,S)
 

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このページは、2013年7月14日 16:55に書かれたブログ記事です。

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