チナ温泉とガーデンコンサート

 いよいよ滞在はあと2日、お昼から、アラスカを知る最後の巡検先であるチナ温泉へ向かいました。その前にバスはまず、UAFの大型野生動物研究センターへ。本来は7月7日に訪問する予定でしたが、森林火災の煙が濃いため外での活動を中止し、今日に変更した訪問先です。ここでは、ジャコウウシとカリブーを飼育し、繁殖方法などの研究を進めています。解説によると、ジャコウウシは、ロシアがアラスカへ入植した時代(19世紀後半)に毛皮のため乱獲にあい、アラスカから姿を消していましたが、グリーンランドから約30頭の個体が写され、今ではスワード半島を中心に100頭以上が生息しているとのことです。始めてみるジャコウウシの子どもの姿に学生から歓声が上がっていました。



 バスはフェアバンクスから約50マイル(約80km)先のチェナ温泉へ向かいます。チェナ温泉はリゾート地として知られ、オーロラを見に来る日本人観光客にも人気があります。日本人のガイドさんによる日本語の案内を受け、温泉へ。温泉といってもこちらでは水着着用のプールのような施設ですが、誰も泳ぐ人はおらず、日本と同様にリラックスした様子でした。抜けるような青空のもと入る温泉は、きっと思い出に残ったことと思います。併設のアイスミュージアムでは、-5℃の室温に保たれた館内に、氷彫刻の世界チャンピオンが制作する様々な氷の造形が保存されています。どうしても昇華蒸発するので、メンテナンスが大変だとのことです。



 UAFに戻り、大学付属植物園でフェアバンクス地元の方と楽しく夕食。その後、同じく植物園で開かれるブルーグラス(カントリー)のピクニックコンサートを鑑賞しました。フェアバンクスらしいアメリカのカントリーが心地よく響く芝生で、良い思い出をつくることができたことと思います。(S)





このブログ記事について

このページは、2015年7月17日 16:31に書かれたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「フリータイム」です。

次のブログ記事は「シアトル空港」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。