デナリ国立公園の訪問は,環境開発実習のハイライトです.朝4時半,眠い目をこすりながらバスで大学を出発しました.
国立公園の入口で,公園のバスに乗り換えます.このバスで実に片道約110kmの距離を進み,北米最高峰のデナリ(6,190m)に近づきます.バスは森林限界を抜け,広々とした高山ツンドラの風景の中を進んでいきます.
国立公園を走るバスは,さながら野生のままを見るサファリ・パーク.いつどんな動物が現れるかわからないので,見つけたら「STOP!」と叫び,動物の方向を車内の人に伝えるルールがあります.最初に遭遇した野生動物はドールシープでした.山の急斜面に棲むヤギの仲間で,臆病なのでなかなか姿を見ることはできません.その後もグリズリーベア,カリブーと今年は順調に動物たちが姿を見せてくれました.
たどり着いた折り返し地点のアイルソンビジターセンターは,珍しく濃霧で視界が効かず,残念ながらデナリの雄姿を見ることはできませんでした.それでも,日本では見ることができない,氷河を抱く山々の風景は,きっと一生の思い出に残ることと思います.バスが公園入口へ戻る直前には,5年目にして初めて,ムースの親子が道端で木の葉を食べる様子も観察できました.
デナリ国立公園の後はピザレストランへ.アメリカらしい巨大サイズのピザをいただきました.切ったピザ1枚でもじゅうぶん1食分はありそうですが,一番食べた人は4枚だったようです.(S)