教育学研究科
について

教育学研究科
3つのポリシー

アドミッションポリシー


教育学研究科では、次の方針のもとに入学者を受け入れていく。

求める学生像

大学の学士課程で学校教育や保育に関する基礎的素養を身に付けた人で、

  • 学校教育の実践者として、さらに高度な専門的知識や探究力を身に付け、変化する時代の教育現場の担い手として、子どもたちの健やかな成長と発達に積極的に貢献する強い意欲のある人
  • 保育活動の実践者として、さらに高度な専門的知識や探究力を身に付け、変化する時代の子育て支援の担い手として、子どもたちの健やかな成長と発達に積極的に貢献する強い意欲のある人
  • 教育・保育関連の高度専門職業人をめざして、さらに高度な専門的知識や探究力を身に付け、変化する時代の学校教育や子育て支援の充実や変革に積極的に貢献する強い意欲のある人

入学者選抜の基本方針

  • 入学者の選抜は、一般選抜と社会人特別選抜、現職保育者・教員等1年制プログラムの3つの区分に分けて実施する。
  • いずれの選抜においても、出願時に入学後の研究計画書の提出を求める。
  • 一般選抜では、筆記による学力検査、口述試験及び出願書類の審査結果に基づいて総合的に合否を判定する。口述試験では、研究計画書について試問する。
  • 社会人特別選抜では、筆記による学力検査は課さず、教育・保育の内容に関連して出題する小論文、面接及び出願書類の審査結果に基づいて総合的に合否を判定する。面接では、研究計画書及び在職中の実績について試問する。
  • 現職保育者・教員等1年制プログラムでは、研究計画書の評価、口述試験及び出願書類の審査結果に基づいて総合的に合否を判定する。口述試験では、研究計画、専門に関する知識等について試問する。

入学者に期待する学力等

  • 学校教育や保育に関する学士課程レベルの専門的知識を身に付けていること。
  • 当該分野の専門的文献を読解し、論理的に思考し説明できる能力を身に付けていること。
  • 自ら課題意識をもって研究課題を設定し研究計画を立案できる能力を身に付けていること。
  • 高度専門職業人をめざして主体的に研究や実践に取組む態度や姿勢を身に付けていること。
カリキュラムポリシー

教育学研究科児童教育学専攻では、子どもたちが育ち学ぶ教育・保育の状況を調査及び分析し、問題点を整理し、課題の解決に繋げる探究的能力を養うとともに、教育・保育現場における事例研究やフィールド研究を重視し、研究に裏付けられた教育・保育活動の実践者として力量を高めるため、次の3点を重視しつつ授業と研究指導を進める。

  1. 理論と実践の融合と総合化による自立的な対応力の育成
  2. 高度な理論学習による問題の本質的理解のための能力の育成
  3. 乳幼児期から児童期にわたる連続的な子どもの発達理解と対処能力の育成

このため教育課程は、基礎科目、基幹科目、応用科目、特別研究の4区分で編成する。このうち、基幹科目は教育学・保育学、心理学、教育実践学及び特別支援教育学の4分野の科目群で編成する。


  • 基礎科目は、子どもに関与するすべての専門職に従事する者にとって、激動する現代社会の価値観及び向性を反映した児童教育学の必要不可欠な知識及び考え方の基本を理解するための科目群として開設する。
  • 基幹科目は、教育・保育の本質と実践の基礎となる理念を、教育学・保育学、心理学、教育実践学及び特別支援教育学の4つの分野から深く考究し、それぞれの分野に固有の視点に立って、課題の特質と研究方法について理解を深めるための科目群として開設する。
  • 応用科目は、各分野における問題について、研究の深化と総合化の両立をめざす科目群として開設する。教育・保育に関する具体的かつ実践的なテーマについて研究を深め、理論と実践の融合と総合化を進めつつ、「実践的な探究力」や「探究的な実践力」を育成することをめざす。
  • 特別研究は、学生が主体的に問題意識を深化させ、教育学・保育学、心理学、教育実践学及び特別支援教育学の各分野における専門的な学修成果を基に特定の課題を設定し、地域の教育・保育の現状を踏まえた研究に取り組み、教育・保育現場で指導的な役割を担える高い探究力と研究遂行能力の修得をめざす。
ディプロマポリシー

教育学研究科に所定の年数在学し、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、「修士の学位授与と修士論文の審査基準」に基づいて実施する修士論文の審査及び最終試験に合格した者について、所定の手続きを経て修士課程の修了を認定し、修了を認定された者に修士(児童教育学)の学位を授与する。

教育学研究科では、上記の学修によって、次のような資質や能力を身に付けた者に修了を認定し、学位を授与する。

  1. 保幼小の繋がりの中で、子どもの成長と発達の課題に的確に対処できる研究に裏付けられた実践的な探究力と探究的な実践力
  2. 日常行動と学習行動の繋がりについての視点から、発達科学や教育学の最新の知見に立って子どもの学びの向上を導ける高い学習指導力
  3. 特別な支援を必要とする子どもの成長や発達に関する科学的な知見を持ち,適応等についての課題に的確に対処できる専門的スキルと高いカウンセリング能力
  4. 教育・保育の歴史や制度への深い理解に立って指導上の問題や学校や保育所等における困難に適切に対処できる高いマネージメント能力

研究指導分野の構成

教育学研究科では、教育・保育分野にわたる一体的な教育課程のもとに、子どもの成長や発達についての理解、家庭や地域の教育力の向上、特別支援教育の推進について、科学的観点からの高度な教育及び研究指導を進めます。家庭、地域、学校、施設等における子どもの教育・保育のあり方を中心に据え、教育学・保育学、心理学、教育実践学、特別支援教育学等を主な教育研究の対象とします。

研究指導分野の構成図

  • 理論と実践の融合と総合化による自立的な対応力の育成
  • 高度な理論学習による問題の本質的理解のための能力の育成
  • 乳幼児期から児童期にわたる連続的な子どもの発達理解に基づく実践力

教育課程の編成

教育学研究科の教育課程は、基礎科目、基幹科目、応用科目、特別研究の4区分で編成しています。このうち、基幹科目は教育学・保育学、心理学、教育実践学及び特別支援教育学の4分野で編成しています。

※基礎科目及び基幹科目は講義科目、応用科目は演習科目、特別研究は研究指導科目(演習科目)として開講しています。

基礎科目

基幹科目

教育学・保育学
分野

  • 教育学特講Ⅰ
  • 教育学特講Ⅱ
  • 保育学特講Ⅰ
  • 保育学特講Ⅱ

心理学分野

  • 発達科学特講Ⅰ
  • 発達科学特講Ⅱ
  • 発達科学特講Ⅲ
  • 発達科学特講Ⅳ

教育実践学分野

  • 教育実践学特講Ⅰ
  • 教育実践学特講Ⅱ
  • 教育実践学特講Ⅲ
  • 教育実践学特講Ⅳ

特別支援教育学
分野

  • 特別支援教育学
    特講Ⅰ
  • 特別支援教育学
    特講Ⅱ
  • 特別支援教育学
    特講Ⅲ
  • 特別支援教育学
    特講Ⅳ

応用科目

特別研究

修士論文の作成

過去の修士論文題目一覧
令和7年度(2025年度)
  • 短期的なキャンプが子どもの概日リズムとストレス反応に及ぼす影響 -モンゴル・ゲルを拠点とした伝統的な生活体験を通じて-
  • 自己調整学習の理論に基づく3要素を支援する授業デザインの開発と検証 -小学校算数科における「自律的な学び」を促す視点から-
  • 中学校におけるチーム援助の促進に関する研究 -主にコーディネーションの機能に着目して-
令和6年度(2024年度)
  • 文学教室における「主体」の生起 -「他者」との出会いを通して-
  • 児童のキャリア発達を促進するプログラム実践 -特別活動の授業を通して-
  • 在日中国人留学生の異文化適応力が就職に与える影響
令和5年度(2023年度)
  • 情動調整時の行動・生理的反応の変動と愛着次元との関連
  • 自明性を問い直す生活綴方教育の可能性 -ガダマー解釈学による実践記録の分析-
  • 児童の「考え続ける問い」生成に関する研究 -小学校第5学年社会科における実践-
  • 保育者の描画活動に関する考え方と実践とのかかわり -模倣を含めた多様な子どもの表現を育むために-
令和4年度(2022年度)
  • 文脈統合と内受容感覚への注意が不快情動喚起に与える影響 : 弱い中枢性統合仮説への着目
  • 概念型モデルを用いた探究的な学びが「社会情動的スキル」に及ぼす効果に関する研究 : 小学校社会科の単元開発を通して
  • 学習者の自己変容を促す文学の読みに関する研究 : 社会文化的アプローチの視点に着目して
  • 「たずねびと」の平和教材としての検討
令和3年度(2021年度)
  • 小学校体育科における意欲に関する研究
  • 主体的な学びを促す算数科授業構成 : 学習課題の在り方と学習の自己調整を観点として
  • 小学校低学年児における数量認識と基礎的認知能力との関連 : 数量数直線テストの開発と定型・非定型発達児のデータ分析を通して
  • 変化を楽しむ粘土遊びの研究 : 小麦粉粘土の有用性について
  • 成人期におけるジェネラティヴィティの変容プロセスの検討
令和2年度(2020年度)
  • 午睡の個人差と保育者の認識
  • 小学校「総合的な学習の時間」における主体的に学ぶ態度の変容に関する研究 : イエナプラン教育「ワールドオリエンテーション」を手がかりに
  • ものの見方・考え方の再構築に向かう説明的文章の読みの姿 : 学習者の持つ<問い>に着目して
  • 小学校社会科授業における社会科学的知識の学習 : 対話的理解を生み出す活動の組織を通して
  • イタリアの「インターカルチュラル教育」の歴史的文脈 : 「統合」の概念からひもとく「共同体」づくりの歴史
令和元年度(2019年度)
  • 道徳的価値の理解を促すための道徳授業研究 : 教材・発問・議論のあり方に焦点化して
  • 知的障害者の学齢期からの体験の認識と就労観、生活観との関係について
  • 保育者の保育行為スタイルと保育実践及び省察との関係について
  • 道徳的価値と実生活の関連づけを目指した教育実践 : 子どもによる個人内自己評価の蓄積を通して
  • 子どもが問題を解決する方法を発想できる理科の授業研究 : 仮説形成を促す教材・教具に焦点化して
平成30年度(2018年度)
  • 小中学生の援助する判断は被援助者の状況によって異なるか : 被援助者との親密性と被援助者の困窮度に着目して
  • 小学校国語科における説明文の授業を通した論理的な伝え合いの成立 : トゥールミンモデルに即した読みの授業を通して
  • 語流暢性課題からみた文作成能力に関する情報処理能力
  • 小学校国語科文学教材の授業における交流による読みの深まり : イメージ間の空所を手がかりとした多様な読みの成立を通して
平成29年度(2017年度)
  • 学習者が自ら学ぶ文学の授業 : 協同的な学習に着目して
  • 外国につながる子どもの「置き去り」の現状と課題 : P県Q市の事例を通して
  • 学習者の物語受容を基にした国語科におけるサブカルチャー教材の可能性
  • 音楽聴取場面における感動の生理心理学的研究
平成28年度(2016年度)
  • 主体的に追究する道徳教育 : 問題解決学習を通して
  • 発達障害児等の移行支援システムの体系化に関する検討 : 文部科学省のモデル事業地区のインタビュー調査を手がかりに
  • 児童期における難聴児の自己認識の発達 : 難聴児と健聴児へのインタヴュー調査を通して
  • 城戸幡太郎の「幼児教育論」に関する研究 : 戦前の保育問題研究会における保育実践を中心に
  • 保育者養成校における「子育て支援力」育成の取組みの効果と課題
  • 難聴と発達障害を併せもつ児童に対する算数文章題の学習支援の一事例 : 障害特性と認知特性の分析から

修了要件、学位、
取得できる資格

修了要件

2年以上在学し、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格した者について、修士課程の修了を認定します。
単位の修得については、基礎科目から8単位、基幹科目又は応用科目から14単位以上(うち、特定分野の基幹科目から4単位以上)、特別研究8単位、計30単位以上を修得するものとします。

修士の学位授与と修士論文の審査基準

学位

修士(児童教育学)【Master of Childhood Education】

取得できる免許

幼稚園教諭一種免許状又は小学校教諭一種免許状を既に取得している者で、教育学研究科において所定の授業科目24単位以上を修得し、所定の修了要件を満たして修士の学位を授与された者は、幼稚園教諭専修免許状、小学校教諭専修免許状の取得ができます。

学位授与の状況

標準修業年限(2年)以内で修了した者の割合等

入学年度 標準修了年度 入学者数 標準修業年限以内で修了した者の人数 標準修業年限以内で修了した者の占める割合 標準修了年限以内で修了せず退学した者の割合 標準修了年限以内で修了していない左記以外の者の割合
2019年度 2020年度 6 4 4/6 0/6 2/6
2020年度 2021年度 6 3 3/6 1/6 2/6
2021年度 2022年度 4 4 4/4 0/4 0/4
2022年度 2023年度 4 3 3/4 0/4 1/4
2023年度 2024年度 3 3 3/3 0/3 0/3
2024年度 2025年度 2 2 2/2 0/2 0/2

学位を取得するために要した年数ごとの修了者の割合

修了年度 2年以内 2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年以上
2020年度 4/5 1/5 0/5 0/5
2021年度 3/5 2/5 0/5 0/5
2022年度 4/4 0/4 0/4 0/4
2023年度 3/4 0/4 1/4 0/4
2024年度 3/3 0/3 0/3 0/3
2025年度 2/3 0/3 0/3 1/3

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