野外巡検~ロケット発射場・鉱山・永久凍土トンネル~

今日は今回のサマースクールのハイライトの野外巡検です。約1時間30分かけて、ポーカーフラット(Poker Flat Research Range)に行きました。世界唯一の民間ロケット打ち上げ施設があり、オーロラと同期してロケットを打ち上げ観測をしています。観測や研究の概要をDr.Don Hapmtonが説明し、実際のロケットランチャーなどをDr.Richi Collinsが案内してくれました。高さ400kmまで打ち上げてオーロラの構造を観測しています。UAV(無人飛行機)のフライトデモも行いました。連続20分飛行可能な4枚回転翼のUAVが思いのまま操られて飛行しました。

 

0715fig8.jpg0715fig4.jpg

 

 

 

 

 

 

 

午後は金鉱山Fort Knoxを見学しました。すり鉢状に岩盤を掘り、発破で崩した岩塊を210トンの巨大ダンプカーで運搬します。それをCrusherとMillで細粉化し、化学処理をして金を抽出します。バスの中で金塊を手にとってみました。さすがにずっしりと重い。帰り道に永久凍土を繰り抜いた研究用トンネル(CRREL FOX Permafrost Tunnel)の中を見学しました。永久凍土に形成されたIce Wedge(くさび状の地下氷)の構造が地下から観察できる、世界でも稀な施設です。また、かって福田がDr.Brochkovと氷を採取して氷中のメタンガス組成を分析した結果も紹介しました。

 

0715fig9.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に原油パイプラインサイトを見学しました。北極海のブルドベイから南は太平洋のバリデイズまで800マイル(約1400km)続くパイプラインは、全米国で消費される原油の27%をまかなっている大動脈です。

 

0715fig16.jpg

このブログ記事について

このページは、2013年7月16日 14:32に書かれたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「アラスカの休日2 チナ温泉とサーモン・ベイク」です。

次のブログ記事は「講義6日目 大型哺乳類と北極圏の環境変動」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。