三山 緑

教育学・保育学分野

教育制度

専門領域

教育行政学、教育制度論、教師教育


研究テーマ


研究の詳細

私の研究の原点は、大学院時代にイギリスのサッチャー元首相が導入した国庫補助学校制度に興味を持ったことです。今の日本においても浸透した学校評議員制度や学校運営協議会制度などは、イギリスにおいて新自由主義の教育政策が展開されていた中で、すでに類似の制度が導入されていました。また、21世紀に入ってからは、イギリスはその豊富な教育資源を活用して様々な「教育ビジネス」を展開しており、私はその中で留学生のための「経路プログラム」に関心を持ちました。公教育制度は国によって構造が異なるため、学びをいかにして橋渡しするかが大きなテーマとなります。探求していくうちに、その問いに対する一つの解決法が、大学附設学校(pathway programme)にあることを示しました。
一方、大学の教職課程で勤務する中で、教員養成制度のあり方や実習生の指導方法についても強い問題意識を持つようになりました。その中で、実習生の模擬授業や教育実習中の授業実践を通じて自己評価を促すための評定項目作りを、統計的手法を用いて作成しました。


指導可能なテーマ

教育行政、制度に関することであれば、ある程度は対応ができると思います。日本の制度についてはもちろんですが、海外の教育行政、制度に関心を持っている場合も、日本との比較を通して対象国を相対化し、自分自身の言葉で説明や問題提起ができるよう、指導していきます。
研究手法は主に文献研究となります。専門書や学術書はもちろん、政策文書や報告書、統計資料など、あらゆる資料を適宜読み解き、考察していくことになります。


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