都市経営学研究科
について

都市経営学研究科
3つのポリシー

アドミッションポリシー


都市経営学研究科では、次の方針のもとに入学者を受け入れていく。

求める学生像

大学の学士課程で都市研究や地域開発、都市工学、経済・経営学、社会学等に関する基礎的な素養を身に付けた人で、

  • 都市の計画、デザイン、インフラ、景観、防災等について、高度な専門的知識と探究力を身に付け、地域の特性を生かした地方都市の再生に貢献していく強い意欲のある人
  • 産業の活性化や企業の地域貢献等について、高度な専門知識や探究力を身に付け、地域の特性を生かした地方都市の再生に貢献していく強い意欲のある人
  • 住民自治や多文化共生等について、高度な専門知識や探究力を身に付け、地域の特性を生かした地方都市の再生に貢献していく強い意欲のある人

入学者選抜の基本方針

  • 入学者の選抜は、一般選抜、社会人特別選抜の2つの区分に分けて実施する。
  • いずれの選抜においても、出願時に入学後の研究計画書の提出を求める。
  • 一般選抜では、専門科目及び外国語(英語)からなる筆記による学力検査、面接及び出願書類の審査結果に基づいて総合的に合否を判定する。面接では、筆記による学力検査で選択した専門科目及び研究計画書について試問する。
  • 社会人特別選抜では、筆記による学力検査は課さず、研究計画書の内容に関連して出題する小論文、面接及び出願書類の審査結果に基づいて総合的に合否を判定する。面接では、小論文、研究計画書及び在職中の実績について試問する。

入学者に期待する学力等

  • 都市研究や地域開発、都市工学、経済・経営学、社会学等に関する学士課程レベルの専門的知識を身に付けていること。
  • 当該分野の専門的文献を読解し理解できる外国語(英語)能力を身に付けていること。
  • 自ら課題意識をもって研究課題を設定し研究計画を立案できる能力を身に付けていること。
  • 高度専門職業人をめざして主体的に研究や実践に取組む態度や姿勢を身に付けていること。
カリキュラムポリシー

都市経営学研究科都市経営学専攻では、地域の企業、自治体や関連施設、商店街、自治会やまちづくり協議会等の地域コミュニティ、NPO等の市民事業等、様々な地域の実情についての事例研究やフィールド研究を重視し、企画者・実践者として力量を高めるとともに、産業や行政、環境や住民生活等を取り巻く状況を調査・分析し、問題点を整理し、課題の解決に繋げる探究力や実践力を養うため、次の3点を重視しつつ授業及び研究指導を進める。

  1. 地域課題の学際的理解と理論的分析のための探究力の育成
  2. 地方都市を構成するセクター間の連携とネットワーク構築力の育成
  3. 理論的な思考に基づく実践的な問題解決能力の育成

このため教育課程は、基礎科目、専門科目、事例研究科目、特別研究の4区分で編成する。このうち専門科目は、計画・環境系、経済・社会系の2系列の科目群で編成する。


  • 基礎科目は、地方都市が抱える複雑・多様な課題に取り組むに当たって、課題の全体像を把握し、関連する学問分野の繋がりを理解し、都市経営学研究の枠組みと広がりを把握するための基礎となる視点を養う科目として開設する。
  • 専門科目は、地方都市が抱える複雑・多様な課題を、都市の計画や都市の環境、地域経済や住民自治、多文化共生等の視点から、その本質を理論的側面から掘り下げるとともに、実践の基礎となる理念と方法についての理解を深めるための科目群として開設する。
  • 事例研究科目は、現代の都市問題の6つの中心的テーマを立て、地方都市の課題解決に向けた具体的な国内外の先行事例を調査・分析するとともに、現実の地方都市を想定しながら、課題解決に向けた具体策を企画・提案することによって、セクター間のネットワーク構築を踏まえた地域改革の実際を学び、都市経営の実践面を担える能力を養う科目として開設する。
  • 特別研究は、学生が主体的に問題意識を深化させ、計画・環境系、経済・社会系の2系列における専門的な学修成果を基に特定の課題を設定し、地域の特性や現状についての分析・評価を踏まえた研究に取り組み、多様な職業現場で指導的な役割を担える高い探究力と研究遂行能力の修得をめざす。
ディプロマポリシー

都市経営学研究科に2年以上在学し、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格した者について、所定の手続きを経て修士課程の修了を認定し、修了を認定された者に修士(都市経営学)の学位を授与する。
単位の修得については、基礎科目4単位、専門科目8単位以上(うち、特定の系から6単位以上)及び事例研究科目6単位以上を含め専門科目及び事例研究科目から18単位以上、特別研究8単位、計30単位以上を修得するものとする。
都市経営学研究科では、上記の学修によって、次のような資質や能力を身に付けた者に修了を認定し、学位を授与する。

  1. 都市計画や都市インフラ等の視点から地方都市の特性や現状を分析し、地域の持続的発展を支える都市計画や都市インフラ等のあり方を、環境との調和のもとに構想し企画できる資質や能力
  2. 住民生活や地域づくり等の視点から地方都市の特性や現状を分析し、地域の持続的発展に繋がる住民生活や地域づくり等のあり方を、地域の特性を活かしながら構想し企画できる資質や能力
  3. 産業の再生や企業の活性化等の視点から地方都市の特性や現状を分析し、地域の持続的発展に繋がる産業や企業等のあり方を、社会の動向や地域の特性を踏まえながら構想し企画できる資質や能力
  4. 住民自治や多文化共生等の視点から地方都市の特性や現状を分析し、地域の文化や国際化を踏まえつつ地域の持続的発展に必要なコミュニティや多文化共生等のあり方を構想し企画できる資質や能力

研究指導分野の構成

都市経営学研究科では、《空間・環境としての都市》の視点から都市社会のあり方を探究する「計画・環境系」(工学・環境科学)と、《活動・繋がりとしての都市》の視点から都市社会のあり方を探究する「経済・社会系」(経済学・社会学)の2系列に分野を編成し、これら2つの系列の連携のもとに総合的な都市経営学の教育及び研究指導を進めていきます。

  • 地域課題の学際的理解と理論的分析のための探究力の育成
  • 都市を構成するセクター間の連携とネットワーク構築力の育成
  • 理論的な思考に基づく実践的な問題解決能力の育成

教育課程の編成

都市経営学研究科では、地域課題の学際的理解と理論的分析のための探究力、政策的理解、地域における連携構築力、理論的思考及び実践的な問題解決能力の育成等の教育目標を達成するため、必要な授業科目を開設するとともに、研究指導が体系的かつ効果的に展開されるよう教育課程を編成しています。
授業科目は、基礎科目、専門科目、事例研究科目、特別研究の4区分で編成しています。専門科目は、計画・環境系、経済・社会系の2系列の科目群で編成しています。

基礎科目

基礎科目は、今日の地方都市が抱える複雑・多様な課題に取り組むにあたって、課題の全体像を把握し、関連する学問分野の繋がりを理解する講義科目です。都市経営学研究の枠組みと広がりを理解するための基礎となる視点を養います。

専門科目

専門科目は、教育課程の基幹となる科目として「計画・環境系」と「経済・社会系」の2系列で開設している講義科目です。これら2系列の専門科目では、今日の地方都市が抱える複雑・多様な課題を、都市の計画や都市の環境、地域経済や住民自治、多文化共生等の視点から、その本質を理論的側面から掘り下げるとともに、実践の基礎となる理念と方法についての理解を深めます。
また、専門科目を2系列にわたって履修することによって、複合的な視点から地域の現状を分析・評価する素養を養います。

計画・環境系

  • 都市空間デザイン特講
  • 都市計画・都市再生特講
  • 都市基盤工学特講
  • 都市景観工学特講
  • 都市環境工学特講
  • 都市生活学特講
  • 地域づくり計画特講
  • 地域環境論特講
  • 環境地理学特講
  • 地域・都市防災学特講
  • 都市空間解析特講

経済・社会系

  • 社会思想史特講
  • 環境経済学特講
  • 都市公共政策論特講
  • 流通とマーケティング特講
  • 地域産業論特講
  • ベンチャービジネス論特講
  • 企業の社会的責任論特講
  • 食と農の地域経済論特講
  • 都市社会学特講
  • 共生社会論特講
  • 地域文化財特講
  • 国際関係論特講
  • 国際開発論特講
  • 都市社会の心理特講

事例研究科目

事例研究科目は演習科目として開講しています。現代の都市問題の6つの中心的テーマを立て、地方都市の課題解決に向けた具体的な国内外の先行事例を調査・分析するとともに、現実の地方都市を想定しながら、課題解決に向けた具体策を企画・提案することによって、セクター間のネットワーク構築を踏まえた地域改革の実際を学び、都市経営の実践面を担える能力を養います。

計画・環境系

  • 都市経営学事例研究A
  • 都市経営学事例研究B
  • 都市経営学事例研究C

経済・社会系

  • 都市経営学事例研究D
  • 都市経営学事例研究E
  • 都市経営学事例研究F

特別研究

特別研究は研究指導科目として開講しています。地域の実情や現状の理解を踏まえつつ、学生が主体的に問題意識を深化させていきます。特定の課題を設定し、文献講読、資料収集、フィールド調査等を通して、課題に関わる地域の特性や現状分析・評価を行い、その結果をもとに、学際性と実践性を重視した研究を深め、地域課題の解決をめざした具体的な企画や提案としてまとめ、修士論文の作成に繋げていきます。

修了要件、学位

修了要件

2年以上在学し、所定の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格した者について、修士課程の修了を認定します。
単位の修得については、基礎科目4単位、専門科目8単位以上(うち、特定の系から6単位以上)及び事例研究科目6単位以上を含め専門科目及び事例研究科目から18単位以上、特別研究8単位、計30単位以上を修得するものとします。

都市経営学研究科修士論文及び
最終試験の審査評価基準について

学位

修士(都市経営学)【Master of Urban Management】

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