田中 直美

教育学・保育学分野

教育哲学

専門領域

教育哲学


研究テーマ


研究の詳細

私は、自分とは異なる背景や考え方をもつ他者とどのように共に在ることができるかを、ドイツ・ユダヤ思想における「対話」概念を手がかりに研究しています。「対話」においては、どんなに言葉を尽くしても「分からなさ」が残ります。ですが、分からないから「対話」を諦めるのではなく、むしろ分からないからこそ「対話」を続ける姿勢の大切さを理論的に、思想史的に探究しています。20世紀に生きたドイツ・ユダヤ人が、いかに当時の社会的境遇の中で、彼らを排斥する人々と共に生きる道を模索したのか、そしてそのことは私たちが生きる今日の社会にどのような意義があるのかという問いに向かうために、「対話」や「子ども」などさまざまな概念を再考しています。歴史を辿り、言葉の意味を問い直し、「教育とは何か」「対話とはどのようなものか」を考えています。


主な研究業績

researchmapよりご覧いただけます。


指導可能なテーマ

ドイツ・ユダヤの対話思想に関すること等が指導可能なテーマです。私の主たる研究対象国はドイツですが、対象とする国は問いません(対象国の言語で文献を読めることは前提となります)。研究方法は主として文献研究法を用います。当時の人たちが置かれていた時代状況を史料をもとに確認し、その人たちが「教育」「子ども」「対話」などの概念を用いて、何を、なぜ、どのように考えていたのか、そこにどのような現代的・教育的意味があるのかを一緒に考えていきましょう。


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