Undergraduate
教員紹介
デジタル化の進行、グローバル化による人々の多様化、政治的/社会的分断...「共に生きている」ということが難しく感じられる現代。
そんな時だからこそ、「わたしたち」の「あいだ」に常に存在する「物理的な空間」に立ち戻ってみませんか?
まちづくりの現場で共に手足を動かし、試行錯誤し、その過程で得たことを丁寧に分析することで、未来への可能性を探求しましょう。
名前 | 大谷 悠(おおたに ゆう) | 担当授業 |
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職位 | 都市経営学部 都市経営学科 准教授 | ||
学位 | 博士(環境学) | ||
専門分野 |
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研究シーズ | (2022年度版) |
※以下の項目は「researchmap」よりご覧いただけます。
本授業では「都市空間」と「持続可能性(サスティナビリティ)」を切り口とし、生活と環境の好循環を作り出すための政策と現場での取り組みについてみていく。まず、エネルギー、食、産業転換、空き家・空き地、グローバル化による住民の多様化といった「環境」のマクロな課題を、様々なデータを見せながらテーマごとにレクチャーする。その後、「都市」というわたしたちが日々生活を営む「空間」において、それらのテーマに対してどのような実践があるのかを、政策的な視点だけでなく住民による現場でのミクロで具体的な取り組みを含めて紹介する。これらを通じて、生活環境に関する領域横断的な課題の理解と、それに対する取り組みの可能性を認識できるようになることを目指す。
土地とは限られた公共の資源である。所有者が好き勝手に土地を利用すると、地区、都市、ひいては国土全体に影響を及ぼし、人々の暮らしに致命的なダメージを与えかねない。土地を公共の福祉にかんがみて、適正かつ合理的に利用する計画とルールをつくる必要から生まれたのが、土地利用計画である。本講義では、Aパートにおいて土地利用計画の基本的な仕組みを体系的に把握し、Bパートで 古代から現代にいたるまでの日本の土地利用の歴史的な背景を理解し、さらに Cパートで現在の都市と社会が抱える課題に対し、土地利用計画はいかにあるべきなのか、どんな新たな課題と可能性があるのかという点について、国内外の先進的な事例や、実験的な手法などを紹介する。このA. B. C. を通じて、土地利用計画の成立の背景から現代の課題まで把握し、さらに「土地とはなにか」という根源的な問いについて考察していく。
空き家・空き地の「問題」が、毎日のようにニュースとなっている。これに対し、都市計画的・不動産的な議論や実践がなされているものの、「そもそも空き家・空き地は都市にとってどんな存在なのか」という根本的な命題については、十分に研究されていない。本講義では90年代以降顕著な人口減少を経験した旧東ドイツの都市・地域を例に、空き家・空き地で始まったまちづくりの活動を取り上げ、それらが都市に与える影響について多角的に検討する。これらを通じて、「空き家・空き地」と「まちづくり」の関係について探究していく。