Undergraduate
教員紹介
歴史学は、現在と未来を考えるために必要な学問です。
どのような建築・都市空間・場所も、長い時間の中で人間社会の活動や自然環境など様々な要因によって少しずつ変化した結果、現在の姿になっています。瀬戸内地域の様々なまちや集落でフィールドワークをおこない、文字資料や地図・絵図など視覚資料の分析とあわせて、現在・未来にわたって持続可能な建築やまちづくりの計画に役立つ研究を一緒に行いましょう。
名前 | 小島 見和(こじま みな) | 担当授業 |
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職位 | 都市経営学部学部 都市経営学科学科 助教 | ||
学位 | 博士(工学) | ||
専門分野 |
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研究シーズ | 研究シーズ |
※以下の項目は「researchmap」よりご覧いただけます。
専門家としてまちづくりに様々な面から関与する際、世界中の都市が大昔から現在までどのように形成されてきたのか、体系的な知識が必要になります。世界各地の都市空間とその社会について、地域横断的に古代から近世まで主要なものを取り上げ、解説していきます。(近代以降の都市についてはおもに「都市生活学」で扱います。)具体的には、古代、中世、近世に主要な都市形成が起こった都市を事例として取り上げ、都市形成において重要であった要因、都市全体の空間構成、街路や敷地区画の特徴、都市を構成する建築の材料や様式、周辺地域や他の都市とのネットワーク、道・水路・港などについて、図面や写真などを示しながら説明します。
人間の生活と都市のあり方は、近代に入って大きく変化しました。現在の私たちの生活は、この近代に起きた大きな変化の延長線上にあるといえます。近代以降の人間の生活の変化がどのように都市や建築の空間のあり方を変えたのか、あるいは逆に都市や建築の空間のあり方が変化することによって人間の生活はどのように変化したのかを、19世紀から現在までのヨーロッパ、アメリカを中心に、明治期以降の日本の建築と都市の事例についても適宜触れ、図面や写真などを示しながら解説します。
建築や都市のデザイン、まちづくりに関わるものにとって、建築史の知識は欠かすことのできない基本的教養です。先人たちが試行錯誤して形作ってきた建築や都市の延長上に現在の私たちの住む建物や都市が存在しているため、実務に取り組む上でも建築の歴史の文脈を理解しておくことが必要です。地中海世界を含む西洋の古代から近世までの建築史、日本の古代から近世までの建築史、ヨーロッパおよびアメリカ、そして日本の近現代の建築史、と大きく3部に分けて、時代順の大きな動き、歴史上重要な建築物の意匠の基本知識、それを構想した建築家や作り手、建築様式の特徴について解説します。