Undergraduate
教員紹介
言語障害は学際的な領域であり,講義では教育学はもとより心理学,言語学,医学などの領域の知見を織り交ぜながら総合的に理解できるようにしていきます。
言語障害および軽度発達障害に対する支援法の確立は,今後の特別支援教育において,ますます重要な課題になってきています。皆さんと一緒に子どもたちの未来を創造する教育を探究できる機会を楽しみにしています。
名前 | 伊澤 幸洋(いざわ ゆきひろ) | 担当授業 |
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職位 | 教育学部 児童教育学科 教授 | ||
学位 | 博士(医学) | ||
専門分野 | 障害児臨床,教育学,脳神経科学 | ||
研究シーズ | (2022年度版) |
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障害のある子どもの発達を支援するためには発達的観点からの対象理解が必要である。この授業では,知的障害,学習障害,脳性まひなどを含む発達の遅れや偏りを示す子どもを,発達的観点からとらえる方法について,観察法,検査法を中心に講義する。
視覚・聴覚障害及び発達障害を中心に障害者の心理・生理・病理の特性を概説する。環境情報の獲得や他者とのコミュニケーションを可能にする感覚知覚系,認知・言語系などの諸機能が正常に発達し発揮する過程,それらの障害による発達と生活上の問題点を概説し,基本的な支援方法を考える。
私たちは普段あまり意識することなく言語コミュニケーションを営んで生活している。しかし,その働きは複雑で多様性に富んでいる。従って言語障害も損傷・障害領域によって臨床像が異なる。この授業では,まずいわば完成された言語機能の諸相について理解した後,言語発達過程を概観する。続いて幼児・児童期の代表的な言語障害の特性について理解を深める。各言語障害の要点と指導法に関する基礎知識の習得が目標である。必要に応じ,現在明らかにされつつある脳科学研究の知見にも触れたい。
言語発達およびその障害について,観察,言語および心理学的検査を利用した評価から指導法立案までの基礎理論について履修する。主な検査の実施と解釈,指導実例について演習形式で講義を行う。本講義で取り上げる言語障害としては,言語発達遅滞,学習障害(発達性読み書き障害)などを中心とする中枢性の言語障害,検査はWISC-3,K-ABC2,ITPAを予定している。各検査の課題と言語・認知機能との関連を理解することと事例の評価と指導案作成までを本講義の到達目標とする。