Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
「子どもの学びをささえるために~学校がすべきこと,家庭でできること,地域ができること~」
7月30日(日)9:30~12:30
講演者
小島 祥美 東京外国語大学 多言語多文化共生センター長(世界言語社会教育センター准教授)
7月30日(日),第21回びんご多文化共生連続ワークショップを対面形式で開催し,多くの方が参加されました。参加者はグループごとに着席し,アイスブレイクとして各自自己紹介を行い,和やかな雰囲気の中で講座が開始されました。
小島祥美講師からは,まず外国人につながる子どもの数や,子どものことばの発達の流れなどについてグループワークを交えながらお話しいただき,外国人の子どもは就学義務の対象外であること,2019年には5人に1人(18.2%)の外国人の子どもが不就学の状態であり,2018年時点のサハラ以南アフリカの不就学の割合と同程度であることが示されました。それを踏まえ,講師自身が岐阜県可児市で全外国人住民の家庭を訪問し,外国人の子どもたちの言語習得・学習についての課題の解決に向け可児市の教育委員会と取り組んだ「ばら教室KANI」について紹介されました。
講座の最後には再度参加者でのグループワークを行い,今回の講座を踏まえて,自身や所属する団体で何ができるかを,熱心に話していました。
開催後,参加者からは,「外国籍の子どもたちがおかれている状況や先生の取組がわかった。必要なところに必要なサポートをすることが大事だとあらためて思った。」,「講演や同じグループの方の話を聞きながら,私自身の実践を振り返ることができました。また,子どもたちがどう思って日々過ごしているのか,これからさらに注意深く見ていきたいと思いました。」など様々な感想がありました。