Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
11月24日(日),びんご多文化共生研究会主催(本学教育研究交流センター共催,中国新聞備後本社及びエフエムふくやま後援)により,上記のワークショップを行いました。参加者数は,近辺の日本語教室,NPO,自治会,企業,行政,シンクタンクなどから来られた34名でした。また,ベトナムからの実習生も参加しました。
前半は行政書士と企業の立場から講演をしていただきました。馬場依奈美氏(外国人サポートセンター・行政書士馬場依奈美事務所代表)からは,主に特定技能の動向と課題を,熊谷浩典氏(広島化成株式会社管理本部総務部人事総務課長)からは,外国人雇用の経験から見えてくる言葉や文化などの壁とその克服を中心としてお話をしていただき,その後,活発な質疑応答がなされました。
後半は,講演を踏まえたワークショップとして,外国人労働者に魅力的な福山市にするにはどうすべきかについて討論をしました。本学都市経営学部の上別府隆男教授がファシリテーターとなり,「福山市などで働く外国人の大きなニーズは何か」と「それに対し一市民としてできることは何か」というテーマでそれぞれグループワークを行った後,全体で意見交換しました。挙げられたニーズは,日本語教育,居場所づくりやコミュニティづくりなどの生活・文化・交流面,勤務条件の適正化や労働規則の正しい理解などの労働面の3つに分けられ,それぞれについて参加者の日頃の実践などに基づくアクションプランが多数出されました。
様々なステークホルダーがそれぞれの立場から行政や企業に積極的に働きかけること,ステークホルダーが持続的,効果的につながる場を作り,それぞれの役割を明確にしながら協働することが重要であるということを認識した場となりました。
開催のためにご協力いただいた皆様に,感謝申しあげます。
なお,12月1日(日)に第4回ワークショップ(テーマ:医療通訳)を行い,今年度4回のワークショップの集大成として,来年2月11日(祝)にシンポジウムを開く予定ですので,皆様奮ってご参加ください。