Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
「留学生と日本の多文化共生」
12月2日(土)13:00~16:00
講演者
秋庭裕子 東京学芸大学国際交流/留学生センター准教授
セルバラージ・トーマスプラブ(Selvaraj Thomasprabhu) 株式会社Yes海外ビジネスマネージャー
本ワークショップは,福山市を外国人に優しいまちにすべく様々な課題をともに考える場を提供することを目的に,2019年から本学の教育研究交流センターとびんご多文化共生研究会が共催してきているものです。23回目の参加者は福山市内外から来られた17名でした。留学生,外国人実習生,日本人学生,行政職員など多様な方々に参加していただきました。主催者側からは本学の都市経営学部上別府教授・牧田教授,びんご日本語多言語サポートセンター「びるど」の宮野さん・客本さんが参加しました。
現在日本にいる約24万人の留学生(高等教育機関及び日本語教育機関在籍の外国人学生)は,日本の経済や社会に貢献してくれる高度人材として期待されていますが,受け入れる側としては魅力ある街や安心できる社会を作っていく必要があります。このワークショップでは,日本の留学生の動向や課題について,また,留学生から見た日本について,講師のお二人からお話をいただき,その後,参加者がグループで意見交換を行いました。
グループワークでは,講師から出された帰属意識やインクルーシブという言葉をキーワードに,「日本人や日本社会が留学生など外国人に歩み寄る必要性,日本人・外国人をつなぐコミュニティ作りという前に日本人の間でもコミュニティが弱くなってきていることを自覚すべき」,「留学生が母国について市民に発信する機会を作るべき」,「日本で学ぼうと来日する留学生は母国と日本をつなぐ人材であるが賃貸など日本で困っていることの解決に力を注ぐべき」など多くの意見が出されました。