Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
多文化共生時代における保育・教育
12月4日(土)14:00~16:00
講演者
佐々木 由美子 足利短期大学こども学科 教授
大庭 三枝 福山市立大学 教育学部 准教授
司会
高橋 実 福山市立大学 教育学部 教授
12月4日(土),公開講座「多文化共生時代における保育・教育」をオンライン形式で開催しました。テーマに興味のある方が多く参加されました。
まず基調講演として佐々木さんからは,「日本の多文化コミュニティにおける子どもへの支援-群馬県大泉町の取り組みから-」のテーマでご自身の取り組み等についてお話いただき,大庭先生からは「海外における多文化共生への取り組み」のテーマで,世界各国,とくにフランスの保育・教育の事例についてお話しいただきました。
参加者からは,「外国人の子どもは、言葉が通じないことにより言語だけの問題ではなく、自己肯定感や学力への意欲も低くなる、精神的に不安になるという問題があるということを知りました。また、親への嫌悪感もでるということにも驚きました。具体的にどのようにそのような子どもに向けた保育をしていく必要があるのか調べてみたいと思いました。また、バイリンガルの話を聞いていて、今まで私は「親が外国人の子は日本語も英語もペラペラでうらやましい」と思っていたけれど、実は表面的にそう見えるだけで本当は言語習得があいまいである可能性もあるということに驚きました。母国語、日本語が両方とも発達することが知的発達にも関わるということを知り、見えづらい問題であるなと感じました。」,「大泉町やフランスなど,外国籍の方が多い地域やさまざまな国籍の方がいる地域が行っている保育・教育について知ることができて,とても勉強になりました。」など様々な感想がありました。