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開催レポート
福山市立大学教育研究交流センター主催による2019年度第5回の公開講座を,10月12日(土) 福山市立大学大講義室において,京都大学大学院工学研究科准教授 掛谷 一弘先生を講師にお迎えして開催しました。
固体物理学,超伝導などの巨視的量子現象について,参加した小学生にも物理学への興味と関心につながるよう,液体窒素を使った実験で超伝導の仕組みを解説いただき,その都度,参加者への問いかけや質問に答えるなど,参加型の楽しい講座を行っていただきました。
なお,掛谷先生は福山市の出身で,参加者は親しみを持って実験の協力にも積極的に参加する姿がありました。
物理学とは自然現象を説明しようとする学問として,電気と人間の歴史(電流の発見など),現代生活に欠かせないエネルギー源である「電気」の正体について,電子・量子力学から,光と波が生みだす,レイザー,3D映像システム,超電導送電ケーブル,リニア中央新幹線など,豊かな暮らしを支える物理学が伝わる内容でした。
また,講師は,先端研究成果の社会還元や異分野融合研究の推進にも力を注がれており,「宇宙滞在で起きる目の異常は大脳の移動が原因」の共同研究を,眼科医や神経内科医の研究者と行なわれていることなどを紹介いただきました。