Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
多言語環境に育つ子どもの「ことば」を見る視点
9月23日(金・祝)13:00~16:00
講演者
奥村 安寿子 東京大学大学院総合文化研究科特任研究員
9月23日(金・祝),第17回びんご多文化共生連続ワークショップを対面形式で開催し,多くの方が参加されました。
奥村さんからは,「母語と日本語―子育ての言語を考える視点―」,「生活言語と学習言語―強化学習を考える視点―」,「多言語と発達障害―発達・行動と言語の関係を考える視点―」の3つテーマを軸に,ご自身の研究(文字の認知,読み書きの発達と障害,言語発達)やアメリカで過ごされた中学から高校時代,心理士・地域支援者等の多様な相談員としての経験を踏まえた視点からお話をしていただきました。
ワークショップの中で,参加者はペアに分かれ,お題の写真について日本語・英語で相手に説明する「あれはなに?/What's That?」や,日本語の絵本と英語の絵本の読み聞かせ等のタスクを行い,自分が普段使うことのない言語で相手に「伝える」ことの難しさを体感しました。
参加者からは,「言語習得や発達学習との関連等について多様な視点で学ぶことができました」,「外国語での説明や読み聞かせなどを実際に体験することで,母語と外国語での伝え方や感情表現等には大きな隔たりがあることが理解できました。」,「ワークショップでの体験が自分事として考えるきっかけになり,話の内容もわかりやすかったこともあって,すんなり話されていることが頭に入ってきました。」など様々な感想がありました。