Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
「外国人集住団地」における多文化共生・共存の試み
1月28日(土)13:30~16:30
講演者
岡﨑 広樹 芝園団地自治会事務局長
喜屋武 カストロアベル 勇 株式会社ジャパンリビングサポート代表
本ワークショップは,福山市を外国人に優しいまちにすべく様々な課題をともに考える場を提供する目的で2019年から本学の教育研究交流センターとびんご多文化共生研究会が共催してきているものです。20回目の節目を迎えた今回の参加者は福山市内外の11名でした。主催者側からは本学の都市経営学部上別府教授・牧田准教授,びんご日本語多言語サポートセンター「びるど」の宮野さん・客本さんが参加しました。
今回は,未来の日本の縮図とされる外国人集住団地をテーマとしました。このような団地では,文化,価値観,生活習慣の違い,言葉の壁などによるトラブルがよく起きがちですが,現場では,問題解決に向け多様な個人や団体により様々な努力がなされてきています。日本の代表的な外国人集住団地である埼玉県の芝園団地と三重県の笹川団地での先進的な取組みについて講師のお2人から紹介いただき,その後参加者が小グループで意見交換を行いました。
意見交換では,日本人・外国人間でコミュニケーションや相互理解が必要であるが難しいこと,「向こう三軒両隣」が表すかつての日本のコミュニティの在り方が変わり,日本人同士の関係性が薄くなっていること,共存から共生の間に「ゆるやかな共生」を位置づけることは「強制でない共生」につながること,など多くの点が取り上げられました。