Regional Cooperation / International Exchange / Research
開催レポート
アフガニスタンに暮らして思うこと~タリバン政権下のアフガンの女性たち~
2024年6月29日(土)13:30~16:00
安井 浩美(共同通信社カブール支局通信員)
6月29日(土)、第24回びんご多文化共生連続ワークショップを開催し、50名近くの方が参加されました。まずは本学都市経営学部の牧田幸文教授(びんご多文化共生研究会)から、移民・難民についての現状について導入説明があり、講座がスタートしました。
安井浩美講師からは、1990年代から現在のアフガニスタンの政治状況と人々の暮らしについて、安田氏が撮られた写真を中心にお話しいただきました。また、内戦や国内避難などの苦難の中で女性、子どもたちがどのように暮らしているか、わかりやすく説明していただきました。それを踏まえ、現在安井氏が中心になって運営している、女性たちの現金収入につながるクラフト工房について紹介されました。タリバン政権下で女性教育が制限されている厳しい中、女性たちのクラフト工房は、女性たちとその家族の経済的自立の基盤となっています。
そして質疑応答と休憩をはさみ、「争いのある場所に暮らす子どもたちのために、私たちに何ができるでしょうか」というテーマでグループワークが行われました。
開催後、参加者からは「初めて知ることが多く、その分衝撃を受けることも多かったけれど、目をそらしてはいけない問題だと強く感じました」、「アフガニスタンの混乱をなんとなくしかわかっておらず、報道されていることしか知らなかったので、やはり遠い国のことときっと他人事でした。今日のお話を聞いて身近に感じ、勇気をいただきました」、「実体験に基づいた貴重な講演だった」、「写真や内容が現場のリアルを物語っていたため、聞きいってしまった」など、さまざまな感想をいただきました。
▲アフガニスタン女性たちが作成し販売している
ハンドメイド・カバンの見本