学生のみなさんへ

入構禁止の解除準備について

福山市立大学長　田丸　敏高

新型コロナウイルス感染が全国的に拡大するなか，どのようにしてみなさんの安全を確保するのか，どのようにしてみなさんの学業の継続を図るのか──この２つを達成することが本学の課題でした。そのため，ふだんの授業や課外活動を制限しつつ，オンライン授業を活用して学業の継続を図ってきました。みなさんが，キャンパスにおける活動が制限されたなかでも，慣れないオンライン授業に対応して着々と成果をあげられたことに対し，私は心より敬意を表します。

現在ようやく全国的な緊急事態宣言が解除されました。しかし，新型コロナウイルスが消え去ったわけではなく，しばらくは気を緩めることなく生活することが求められています。今までの苦労を無に帰さないためにも，私たちは慎重に段階を追って大学における活動制限を解除していかなければなりません。

第１学期の間は，対面授業は行わず，オンライン授業のみの実施期間です。第２学期からは，対面授業が始まります。全国から福山市立大学に集うみなさんが，安全に２学期を迎えられるために，その間本学としては次のようなステップを踏んでいきます。

第１ステップ（5月31日まで）

学生の入構禁止期間を継続します。ただし，特別な必要がある人は，事前に申請した上で入構を認めます。

第２ステップ（6月1日から14日まで）

入構禁止の解除準備期間とします。感染が発生しないよう注意しながら，学生のみなさんが段階的に入構できるようにします。この期間，学生のみなさんは体温計測と健康観察を行い，第2学期の準備をしてください。

第３ステップ（6月15日から）

地域的な感染拡大の危険のない場合，入構禁止を解除する予定です。ただし，対面授業の際は，健康観察とマスク着用は必須です。「3つの密」の回避に留意しながら大学生活を送らなければなりません。

昨年までとは異なる日常とは言え，私たちは大学キャンパス生活を取り戻すためにもう一歩のところにいます。ともに力を合わせて進んでいきましょう。