学生のみなさんへ

緊急事態宣言の延長に伴う入構禁止の延長について

福山市立大学長　田丸敏高

　政府は全都道府県を対象とする緊急事態宣言を、5月31日まで延長することを決定しました。本学はみなさんの安全を確保し、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、当面学生の入構禁止を継続しなければなりません。そのため、引き続き、オンライン授業を通じて教育活動を推進してまいります。

　大学はもともと学生の学修と生活の場であり、図書館や公開講座など市民にも開放された場です。大学は、さまざまなコミュニケーションが繰り広げられ、新しい学問や知見が創出されるところです。友人同士の交流機会や学友会、サークル活動等への影響も懸念しています。新型コロナウイルス感染症の全国的蔓延により、大学のもつ自由なコミュニケーションが著しく制限されていることは、非常に憂慮すべき状態です。

　人と人との直接対面によるコミュニケーションが制限された中、本学はオンライン授業を通じて学業の継続を図ろうとしています。附属図書館においても自宅学習支援サービスを開始しました。困難な道にも果敢に取り組んでいる学生のみなさんに心より敬意を表したいと思います。もちろん、これは通常の状態にある大学が有しているコミュニケーションの豊かさと比べれば、多くの点で限界があるといわざるを得ません。しかし、新型コロナウイルス感染症を克服するためには、オンラインの可能性を拡大しつつ、大学キャンパスにおいてみなさんが集える日を耐えて待つことが必要です。

　希望を持って、学業を継続していきましょう。教職員は、学生のみなさんの学業を応援しています。